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天翔雲流  作者: NOISE
不死鳥の如く
1848/1865

まだまだ、この先を目指して

「やあ、宗茂殿、義久殿、信之殿、虎綱殿、久しぶりですね♪今日も、我等は、寝るのも忘れて、ゆっくり語り合いましょう」

「あははは!今日は、弟達は、留守番ですからね。ゆっくり、邪聖殿達と、夜を明かしましょう♪」

 義久は、嬉しそうに笑う。

 宗茂も、信之も、今日は、惟信や、昌幸が居らず、心なしか、浮かれている様に思える。

 四人と、重治、兼続。そして、武田から、久々に、虎綱が来て、大盛り上がりだ。

 七人は、何時もの様に、七輪を囲い、まだ、夏の香りの残る、九月であるが、焼き肉を楽しむ。

 グラスを鳴らし、冷酒を飲み干す。

 義久は、深く息を吐き、

「はぁ。弟達には悪いが、漸く、邪聖殿達と、ゆっくり話せる」

 宗茂と信之も、しみじみと頷いている。

 俺は、笑い、

「何時でも、遊びに来て下さいよ。何時も言っていますが、楽しみに、待っているのですから」

 俺の言葉に、皆嬉しそうに頷く。

 信之は笑い、

「そう言えば。今川義元殿や、北条氏康殿も、一度、エネス国に、伺いたいと、言っておりましたよ。エネス国の、実際の技術力を、自分の目で、確かめたいと」

「ははは!大したモノはありませんが。義元殿や、氏康殿には、邪聖は、楽しみに待っていると、お伝え下さい。今後の、外交も視野に入れて、歓迎したいと」

「ははは!あの二人も、エネス国を見れば、驚くでしょう。それに、きっと、気に入る筈です。私達の方からも、エネス国に行くように、勧めておきますね」

「ええ、よろしくお願いします」

 俺達は笑い、大いに語り合う。

 さて、今夜は、長い一夜に成りそうだ……。



 ふぅ……。

 昨夜は、少し、飲み過ぎたか……?

 皆、その場で、いつの間にか、雑魚寝していた。

 誰からともなく、起き上がり、

「ふあ……。いつの間にか、眠ってしまったか?」

「ははは!取り敢えず、風呂に入りましょう」

 俺は、宗茂達を先導し、風呂へと向かう。

 夜通し語り合い、裸の付き合い。

 湯船に浸かり、共に、笑い合う。

「やはり、ここは、極楽浄土か!」

 義久が、笑いながら言う。

 他の面々も、笑い、頷いている。

 俺も、古き輩と、こうやって、語り合えるとは、果報ものだ。

 風呂から上がり、キッカ達が作ってくれた朝食を、子供達と、笑顔で食べる。

 今日は、この者達を連れて、エネス観光か。

 ヨセフ達の視察は、憂鬱であったが、この者達なら、楽しみだな。

 さて、張り切って、案内しましょうかねぇ……。



 しかし、エネスの国。思った以上に、大きくなり過ぎた。

 歩きで、案内は、無理な話か。

 俺は、景虎達、各国の重鎮の為に、馬車を用意する。

 馬車での、観光……。

 俺の横には、

「ちょっと、馬鹿犬!この国、何処まで大きいのよ!!」

「んあ?この島全てが、エネス国だと思え。まだ、人口が、増え続けているから、島の規模を、拡張しようかと、考えている所だ。人が増えれば、必要なモノも、増えて来るからなぁ」

「冗談じゃ無いわよ!早急に、ギリセアの方も、発展させなさい!!」

「だから……。技術は提供するから、それ等の事は、自分達でやれ!」

「だから!あんた達ばかり、大きくなり過ぎよ!!」

 ああ、姦しい、姦しい……。

 俺は、ウンザリしながら、耳を塞ぐ。

 アルテイシアの、焦りも、よく分かるが……。

 エネス国は、まだまだ、大きくなるぞ。

 確かに、アルテイシアの言う通り、今までの、援助の礼だと思って、各国の、発展の助けを、考えないといけないかもな……。


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