広がる世界
ギリセアから、各技術者が、研修生として、エネスに集まる。
こうなると……。
「ジャショウよ!我が国も、人材を送るぞ!」
「うむ。我が国の民も、鍛えてやって欲しい」
倭国とハルスと続き、カ国、ケナ国、ムストゥーン、北方連合、そして……。
「ジャショウ!スターリーも、大きくして下さい♪」
スターリー、セナ王からも、研修生の受け入れを、求められた。
仕方が無いか……。
俺は、ロブス達に、頭を下げる。
ロブスは笑い、
「ジャショウよ。逆に考えるのだ!一時とは言え、優秀な人材が、エネスの建設を、手伝ってくれるのだ。儂等は、猫の手を借りたいほど、忙しい!技術を教え、上手く、使い慣らしてやろう」
「そうですね。よろしく頼みます」
ロブスの言った通り、この研修制度が、エネス国を、更なる早さで、発展させる。
白翼商会も、ギリセアに、支部を構えた様だ。
少し前までは、粗暴な国であった、ギリセア国。
それが、今と成っては、紳士的で、誠実な国に、姿を変えた。
多くの者達は、ギリセア国と共に、エネス国の事も、愛してくれている。
ギリセア国からの、観光客が、後を絶たない。
その上、国を超えて、自ら、エネス国の技術者に、弟子入りする者達も、増えて来た様だ。
ガルガトさん、マリアさん、ドーラ、マロア、バイン、ディック……。
各々、国内外問わず、多くの弟子を、取ったと聞いている。
技術流出も恐れたが、皆誠実で、エネス国の事を、第二の故郷と、謡っている。
それに、俺達が、それ以上のモノを、創れば良いだけの話だ。
こうやって、切磋琢磨し、多くの技術を、昇華させてゆく。
まだまだ、大きくなるぞ!エネス国!
エネスの門は、大きく開かれ、更なる知恵者を求める!
ギリセア、倭国を筆頭に、多くの者達が、エネスに集まってゆく。
さあ、俺達の、政を始めようか……。
「ジャショウ!セナ来たよ♪」
「おお!セナ!王様を、頑張っているんだってな」
セナが、ルビアとヨルブン、ローバと共に、エネス国に、視察に訪れた。
セナは、無邪気に笑い、俺に、抱き着いて来る。
まだ、数ヶ月しか経っていないが、少し、大きく成ったか?
俺は、セナを抱き上げ、
「ちゃんと、セナの部屋は、残してあるぞ♪」
「うん♪」
セナは、無邪気に笑う。
俺は、セナを抱きかかえたまま、
「ご無沙汰しております。ルビア様、ヨルブン様、ローバ様。この通り、まだまだ、街は、建設途中。お見苦しい所が、多々在りますが、どうか、我が城で、ゆっくりして行って下さい」
「ははは!ジャショウ王!この国は、何処まで大きくなるのだ?」
ヨルブンは、街を見回し、大声で笑う。
ローバとルビアも、目を細め、
「ふふふ♪この国の民は、何時来ても、皆、輝いておりますね」
「まったくです。スターリーと、同じ世界に在るとは、到底思えません」
「ははは!我が国の民は、皆誠実で、勤勉ですから♪私の誇りです。しかし、スターリーも、セナの代と成って、動き始めたと、聞いております。まだまだ、これからでしょう?」
俺の言葉に、ヨルブン達は、嬉しそうに笑う。
俺は、セナを、馬車に乗せ、
「さあ、ささやかですが、宴の準備もしております。船での、長旅の疲れを、癒して下さい」
さてと……。
今回の、セナ達の訪問は、視察だけでは無い。
各国の、王達、王女達が集まる。
要は、初顔合わせだ。
色々と、俺が、セナのフォローを、してやらないとな……。




