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天翔雲流  作者: NOISE
不死鳥の如く
1844/1865

広がる世界

 ギリセアから、各技術者が、研修生として、エネスに集まる。

 こうなると……。

「ジャショウよ!我が国も、人材を送るぞ!」

「うむ。我が国の民も、鍛えてやって欲しい」

 倭国とハルスと続き、カ国、ケナ国、ムストゥーン、北方連合、そして……。

「ジャショウ!スターリーも、大きくして下さい♪」

 スターリー、セナ王からも、研修生の受け入れを、求められた。

 仕方が無いか……。

 俺は、ロブス達に、頭を下げる。

 ロブスは笑い、

「ジャショウよ。逆に考えるのだ!一時とは言え、優秀な人材が、エネスの建設を、手伝ってくれるのだ。儂等は、猫の手を借りたいほど、忙しい!技術を教え、上手く、使い慣らしてやろう」

「そうですね。よろしく頼みます」

 ロブスの言った通り、この研修制度が、エネス国を、更なる早さで、発展させる。

 白翼商会も、ギリセアに、支部を構えた様だ。

 少し前までは、粗暴な国であった、ギリセア国。

 それが、今と成っては、紳士的で、誠実な国に、姿を変えた。

 多くの者達は、ギリセア国と共に、エネス国の事も、愛してくれている。

 ギリセア国からの、観光客が、後を絶たない。

 その上、国を超えて、自ら、エネス国の技術者に、弟子入りする者達も、増えて来た様だ。

 ガルガトさん、マリアさん、ドーラ、マロア、バイン、ディック……。

 各々、国内外問わず、多くの弟子を、取ったと聞いている。

 技術流出も恐れたが、皆誠実で、エネス国の事を、第二の故郷と、謡っている。

 それに、俺達が、それ以上のモノを、創れば良いだけの話だ。

 こうやって、切磋琢磨し、多くの技術を、昇華させてゆく。

 まだまだ、大きくなるぞ!エネス国!

 エネスの門は、大きく開かれ、更なる知恵者を求める!

 ギリセア、倭国を筆頭に、多くの者達が、エネスに集まってゆく。

 さあ、俺達の、政を始めようか……。



「ジャショウ!セナ来たよ♪」

「おお!セナ!王様を、頑張っているんだってな」

 セナが、ルビアとヨルブン、ローバと共に、エネス国に、視察に訪れた。

 セナは、無邪気に笑い、俺に、抱き着いて来る。

 まだ、数ヶ月しか経っていないが、少し、大きく成ったか?

 俺は、セナを抱き上げ、

「ちゃんと、セナの部屋は、残してあるぞ♪」

「うん♪」

 セナは、無邪気に笑う。

 俺は、セナを抱きかかえたまま、

「ご無沙汰しております。ルビア様、ヨルブン様、ローバ様。この通り、まだまだ、街は、建設途中。お見苦しい所が、多々在りますが、どうか、我が城で、ゆっくりして行って下さい」

「ははは!ジャショウ王!この国は、何処まで大きくなるのだ?」

 ヨルブンは、街を見回し、大声で笑う。

 ローバとルビアも、目を細め、

「ふふふ♪この国の民は、何時来ても、皆、輝いておりますね」

「まったくです。スターリーと、同じ世界に在るとは、到底思えません」

「ははは!我が国の民は、皆誠実で、勤勉ですから♪私の誇りです。しかし、スターリーも、セナの代と成って、動き始めたと、聞いております。まだまだ、これからでしょう?」

 俺の言葉に、ヨルブン達は、嬉しそうに笑う。

 俺は、セナを、馬車に乗せ、

「さあ、ささやかですが、宴の準備もしております。船での、長旅の疲れを、癒して下さい」

 さてと……。

 今回の、セナ達の訪問は、視察だけでは無い。

 各国の、王達、王女達が集まる。

 要は、初顔合わせだ。

 色々と、俺が、セナのフォローを、してやらないとな……。


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