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天翔雲流  作者: NOISE
不死鳥の如く
1842/1865

今年こそは、平和な祭りと成ったか……。

「強欲勇者!今年も、国を挙げて、祭りを開こうぜ!て、言うか、もう、準備が終わっている!」

「はぁ……。ガッツ……。そう言う事は、もっと早くに、言ってくれよ……」

「仕方ねえだろう?お前達、忙しそうにしてたからさぁ。言いそびれちまったんだよ!良いだろう?」

「はぁ……。まあ、もう、ちょっかい出す貴族も、存在しないからなぁ。好きにやってくれ。その代わり、今度からは、前もって、言ってくれよ?」

「ははは!済まない、済まない。ちゃんと、今度からは、気を付けるよ♪それじゃあ、祭りは、十日後な♪」

「はぁ……」

 民達も、働き詰めで、娯楽が必要だろう。

 まあ、これ位の事は、許してやるか……。



 祭り、祭りか……。

 良い思い出が、無いんだよなぁ……。

 しかし、スターリーから、独立したし、問題無かろう。

 ヨウカ達も、祭りと聞き、十日間の合宿では、祭りに参加できないし、満足出来ないと、合宿は、二週間に、延長された。

 毎日、へとへとに成るまで訓練をし。限界かと思えば、十六人、元気に、エネスの街に、遊びに出かける。

 これが、若さと言う物か。

 ローマ達も、感心している。

 そして、街の出かけては、ガッツ達の、祭りの準備を、手伝っていると聞く。

 ガッツ達が、

「あの子達は、本当に良い子だ!ギリセアには悪いが、エネス国に、仕官させようぜ♪」

 無茶を言う……。

 それでも、アイカ達は、まんざらでも無い様だ。

 エネス国を、第二の故郷と言い、思いっ切り、楽しんでいる。

 アルテイシアは、頬を膨らませ、

「ちょっと!アイカちゃん達は、家の子よ!変な気を、起こさないでくれる?」

「分かってる、分かってる……」

 こいつも、まだ、エネス国に、居座るつもりか?

 全然、帰ろうとしない。

 ローラ達も、大変だ。

 アルテイシアは、当たり前の様に、

「そう言う訳だから、私も、祭りに参加するわ♪」

「どう言う訳だよ……?」

「決まっているでしょう?アイカちゃん達が、エネス国に、引き抜かれない為よ!」

「はぁ……」

 ああ言えば、こう言う……。

 アイカ達が居なくても、居座るつもりだったのだろう?

 やれやれ……。

 祭りが始まる前から、この、お祭り騒ぎが、続くのだろうなぁ……。



 祭りが始まった……。

 アイカ達は、アサナ達と、小さな子達を連れて、遊びに言った様だ。

 問題無かろう。

 結局、居座ってしまった、スターリーの、お姫様達が、一緒に、付いて行ってくれている様だからな。

 それに、メウル達、第十三部隊も、アルテイシアと共に、子供達と、祭りに行った様だ。

 過剰戦力で在ろう。

 そして、俺は、今年も、生き神様を、演じさせられている。

 はぁ……。

 面倒臭い……。

 元イール村の、イミルとフィルスが、今年も、よく手伝ってくれる。

 しかし、まあ、よく、途切れる事無く、参拝者が、やって来るものだ。

 俺は、参拝者に、祝福を与え、深々と、ため息をつく。

 ガッツ達は、休め休めと、言っている癖に、ゆっくり出来ねえなぁ……。

 一人一人じゃ、埒が明かねえ。

 百人単位で、まとめて、祝福を与える。

 それでも、三日間の祭りで、参拝者が、途切れる事は無かった。

 はぁ……。

 普通に仕事をしている方が、気が楽だ。

 しかし、どうするかなぁ……?

 この、供物の山は……。

 感謝して、頂くとして、食べ物は、早く処理してしまわなくては。

 万が一を考え、調べさせてもらったが、毒は無い様だ。

 まあ、王族だからな。

 確認は、大切だろう。

 しかし、まあ、どれも上等な、肉や魚や野菜だ。

 いっその事、キリカやユウ達に手伝ってもらって、盛大な、打ち上げパーティーを開くか。

 そんな事を考えていると、子供達も、帰って来た様だ。

 ただいまと、元気な声が、聞こえて来る。

 さて、子供達は、お祭りの屋台で、買い食いしたのだろう。

 今晩の夕食は、軽めのモノで、大丈夫だろうか……?


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