今年こそは、平和な祭りと成ったか……。
「強欲勇者!今年も、国を挙げて、祭りを開こうぜ!て、言うか、もう、準備が終わっている!」
「はぁ……。ガッツ……。そう言う事は、もっと早くに、言ってくれよ……」
「仕方ねえだろう?お前達、忙しそうにしてたからさぁ。言いそびれちまったんだよ!良いだろう?」
「はぁ……。まあ、もう、ちょっかい出す貴族も、存在しないからなぁ。好きにやってくれ。その代わり、今度からは、前もって、言ってくれよ?」
「ははは!済まない、済まない。ちゃんと、今度からは、気を付けるよ♪それじゃあ、祭りは、十日後な♪」
「はぁ……」
民達も、働き詰めで、娯楽が必要だろう。
まあ、これ位の事は、許してやるか……。
祭り、祭りか……。
良い思い出が、無いんだよなぁ……。
しかし、スターリーから、独立したし、問題無かろう。
ヨウカ達も、祭りと聞き、十日間の合宿では、祭りに参加できないし、満足出来ないと、合宿は、二週間に、延長された。
毎日、へとへとに成るまで訓練をし。限界かと思えば、十六人、元気に、エネスの街に、遊びに出かける。
これが、若さと言う物か。
ローマ達も、感心している。
そして、街の出かけては、ガッツ達の、祭りの準備を、手伝っていると聞く。
ガッツ達が、
「あの子達は、本当に良い子だ!ギリセアには悪いが、エネス国に、仕官させようぜ♪」
無茶を言う……。
それでも、アイカ達は、まんざらでも無い様だ。
エネス国を、第二の故郷と言い、思いっ切り、楽しんでいる。
アルテイシアは、頬を膨らませ、
「ちょっと!アイカちゃん達は、家の子よ!変な気を、起こさないでくれる?」
「分かってる、分かってる……」
こいつも、まだ、エネス国に、居座るつもりか?
全然、帰ろうとしない。
ローラ達も、大変だ。
アルテイシアは、当たり前の様に、
「そう言う訳だから、私も、祭りに参加するわ♪」
「どう言う訳だよ……?」
「決まっているでしょう?アイカちゃん達が、エネス国に、引き抜かれない為よ!」
「はぁ……」
ああ言えば、こう言う……。
アイカ達が居なくても、居座るつもりだったのだろう?
やれやれ……。
祭りが始まる前から、この、お祭り騒ぎが、続くのだろうなぁ……。
祭りが始まった……。
アイカ達は、アサナ達と、小さな子達を連れて、遊びに言った様だ。
問題無かろう。
結局、居座ってしまった、スターリーの、お姫様達が、一緒に、付いて行ってくれている様だからな。
それに、メウル達、第十三部隊も、アルテイシアと共に、子供達と、祭りに行った様だ。
過剰戦力で在ろう。
そして、俺は、今年も、生き神様を、演じさせられている。
はぁ……。
面倒臭い……。
元イール村の、イミルとフィルスが、今年も、よく手伝ってくれる。
しかし、まあ、よく、途切れる事無く、参拝者が、やって来るものだ。
俺は、参拝者に、祝福を与え、深々と、ため息をつく。
ガッツ達は、休め休めと、言っている癖に、ゆっくり出来ねえなぁ……。
一人一人じゃ、埒が明かねえ。
百人単位で、まとめて、祝福を与える。
それでも、三日間の祭りで、参拝者が、途切れる事は無かった。
はぁ……。
普通に仕事をしている方が、気が楽だ。
しかし、どうするかなぁ……?
この、供物の山は……。
感謝して、頂くとして、食べ物は、早く処理してしまわなくては。
万が一を考え、調べさせてもらったが、毒は無い様だ。
まあ、王族だからな。
確認は、大切だろう。
しかし、まあ、どれも上等な、肉や魚や野菜だ。
いっその事、キリカやユウ達に手伝ってもらって、盛大な、打ち上げパーティーを開くか。
そんな事を考えていると、子供達も、帰って来た様だ。
ただいまと、元気な声が、聞こえて来る。
さて、子供達は、お祭りの屋台で、買い食いしたのだろう。
今晩の夕食は、軽めのモノで、大丈夫だろうか……?




