長い一夜の始まり
「ジャショウ様、お帰りなさいませ」
「うむ。ネムよ、この子達が、俺の同級生だ。部屋に案内してやり、風呂に連れてってやってくれ。今日は、ささやかなモノであるが、パーティーを開くぞ」
「畏まりました。それでは、ジャショウ様のご学友様達、部屋の方は、準備してあります。どうか、荷物を置いて、体をお安めに成って下さい」
「「「は、はい!」」」
驚きっぱなしの、アイカ達。
メイド達に連れられ、部屋へと向かう。
俺は、笑い、厨房へ。
既に、キッカ達が、晩餐の、準備をしてくれている。
俺も、腕まくりをし、料理に取り掛かる。
キッカは、笑い、
「ほら!ジャショウは、アルマちゃん達と、野菜の皮むきを!料理の方は、私とユウさんで、どんどん、作っていくから!」
「ははは。済まないな、キッカとユウ兄さん。それに、アルマ達も、手伝ってくれているのか?ありがとう」
「はい!ジャショウお兄様、頑張りましょう♪」
「ジャショウ君の、お友達を、歓迎するのだから、僕達も、頑張りますよ♪」
「ははは。ユウ兄さん、ありがとう」
どんどん、料理が創られ、メイド達が、パーティー会場に、運んでゆく。
カフカ達も、来ている様だ。
こりゃあ、お祭り騒ぎに成るぞ……。
アイカ達が、お風呂に入り終え、ネムに連れられ、パーティー会場に、来た様だ。
ステイとエリィを除けば、殆どの子が、平民だからなぁ。
喜び半分、緊張半分と言ったところか?
しかし、ここから、更に、緊張する事と成ろう。
このパーティーには……!
「皆、よく来てくれたわね♪あなた達の成長は、教師達や、馬鹿犬から、ちゃんと聞かされているわ。私、ギリセア王女、アルテイシアは、貴方達の活躍を、大いに期待しています!今日は、大いに楽しんで、英気を養いなさい!そして、これからの、貴方達の成長を、私は、期待します!」
アルテイシアが、第十三部隊を護衛に、遊びに来ていたのだ。
自分達の王女に、期待されていると言われ、アイカ達は、硬直する。
俺は、その背中を叩き、
「ほれ!王女さんも、楽しめって言っているのだ!緊張する必要は無い!今日は、思いっきり楽しむのだぞ!」
アイカ達は、ぎこちなく笑う。
そんな、俺達の下に、
「馬鹿犬!こう言う事をするのなら、ちゃんと、前もって、私にも言いなさい!アイカちゃん達だっけ?そんなに緊張しないで、馬鹿犬の開いたパーティーなんだから、思いっ切り、楽しみなさいよ」
「あのなぁ……。いきなり、王女様が出て来たら、誰でも驚くわ!だから、呼びたく無かったのだ……」
「五月蝿い!漸く、見どころのある子が、集まったのだから、私にも、紹介しなさいよ!家の子達なのよ!」
「はいはい……。ほら!アイカ達も、こんな王女様に、緊張しないで、挨拶をしておけ」
アイカ達は、緊張して、真っ赤な顔で、しどろもどろに、挨拶を済ます。
緊張しきっている所で、ついでに、メウル達、第十三部隊も、紹介してやる。
更に、緊張する、アイカ達。
俺は、豪快に笑い、
「ははは!そう、緊張するな!確かに、最低限の、礼儀は大切だが。もっと、気楽にしろよ♪これでも、俺だって、王様なんだぜ?それでも、緊張しないだろう?大丈夫だから♪」
「は、はい!分かりました」
「ううぅ。でも、緊張する」
「ははは!」
俺は笑い、アイカ達の頭を撫でる。
今夜は、長い、一夜と成りそうだ……。




