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天翔雲流  作者: NOISE
分かつ先に……。
1773/1794

加速するエネスの街

「先ず、漁業組合が、漁師総出で、略地図ですが、地図を、献上して来ました。正確なモノは、海図と共に、一か月以内に、用意してくれるとの事です。私達の方は、この略地図を基に、明日から、探索部隊を、派遣させようと思います」

「うむ。モルガン殿は、仕事が早いな。必要な情報も、よく理解している。私の方も、重治殿と共に、山側の城壁を、設計途中だ。こちらは、五日以内に、完成させる。その後は、邪聖殿が」

「ああ、分かった。俺も、エネスの為に、存分に、力を、使わせてもらう」

「ふぅ。ジャショウ君。ここからは、時間との勝負だ。最近、貴族達が、エネスの街に、頻繁に、入り込もうとしている。スターリーの街が、暮らしづらくなったのだろう。外壁だけでも、早い段階で、創り上げてしまいましょう。後、私の方も、エイガ殿と、ロブス殿と話し合い、港の建築を、早い段階で、着手したいのだが。済まないが、探索部隊には、外周だけでも、早い段階で、把握し、報告する様に、言ってもらえないか?モルガン殿にも、早い段階で、陸の側の深度を、優先的に、調べてもらっている。港さえ、建築し始めれば、城壁も、自ずと、定められるだろう」

「そうですね。スターリーの街を、見限った我々が。スターリーの街から、見限られた貴族を、受け入れる訳にはいきません!巡回兵を増やし、徹底的に、追い返しましょう」

 やれやれ……。

 結局、スターリーの貴族が、邪魔になるか……。

 しかし、それが逆に、エネスの街の発展を、圧倒的に、加速させる。

 ここまで拒絶され。中に入ったとしても、正体を悟られれば、殺される可能性がある。

 何故、その事実が、理解出来ない?

 まあ、それすら分からないから、ヨセフ達に、見限られたのだが……。

 俺達四人、顔を見合わせ、ため息をつく。

 重治は、苦笑交じりに、

「私が、陸海空、兵を動かし、邪魔者の侵入を、徹底的に、監視します。場合によっては、排除する事も……」

「ん……。別に構わん!徹底的に、潰してくれ」

「為らば、私は、探索隊と、漁業組合の方の、指揮をとろう。一日でも早く、港の建設。城壁の拡張を出来るよう、力を入れる!済まないが、冒険者の方にも、声をかけて、動かさせてもらうぞ?」

「ああ、冒険者の仕事が増えるのも、大歓迎だ。上手く、使ってやってくれ」

「ジャショウ君。私の方は、シゲハル殿と、カネツグ殿の、サポートに回る。二人は、城壁の設計も、考えなくては、成らないからな。出来る事なら、一週間以内に、城壁を、完成させたい!ジャショウ君も、その事を、念頭に入れておいてくれ」

「ああ、分かった……。設計図が出来たら、一瞬で、完成してやる!山の上にも、一つ、砦を築くか……」

「そうですね。砦も在れば、用兵しやすくなるし。高所に兵を置ければ、万が一にも、戦を、有利に運べます。そちらの方の設計も、私達の方で、やっておきます」

「頼む……」

 さて……。

 また、大仕事が始まる。

 モヤミの方にも、金を渡して、情報を、上手く、操作してもらうか。

 何だかんだと、モヤミの情報網は、既に、確立している。

 確かな情報を、逸早く得て。こちらに有利な情報を、上手く、操作してくれている。

 スターリーの貴族達には、徹底的に、混乱してもらうぞ。

 この一週間が、勝負と成ろう。

 愚かな貴族達には、再び、ハンカチを、嚙んでもらうとしようか……。


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