束の間の休息
「ジャショウ、帰って来た!」
セナ達が、俺を、お出迎え。
ヨルム達は、興奮した様子で、
「ジャショウよ!セナ達と、城の屋上から、海を見ていたが、あれは何だ!?お主が、宙に浮き。しばらくすると、海の中から、大地が、出現したぞ!しかも、この街に、匹敵するほどの、広大な大地が!」
「んあ?ちょっと、力を、使っただけだ」
「お主は、本当に、何でもありじゃのう」
「ははは……。まあ、これ位は……。しかし、これで少し、周りの者達が、忙しく、動き出すと思います。街を観光する時は、私も、同行します。勝手に、外に出ないで下さいね?」
「ぬ?お主は、仕事の方は、大丈夫なのか?」
「ええ……。重治達が、また、大きな仕事を、用意するから、それまでは、ゆっくりしろと。それに、客人達を、もてなす様にと」
「そうかそうか!為らば、儂等は、シゲハル達の好意に甘え、お主に、甘えさせてもらうとしよう!」
「そうですね♪ガルガトさんとマリアさんが、ルビアさんやセナちゃんの、洋服を、作ってくれると言っていましたから、遊びに行きましょう♪」
「そうじゃな!ジャショウよ!皆で、買い物に行くぞ!」
「はぁ……。仰せのままに……」
ああ……。
結局、ゆっくり出来ないんだよなぁ。
子供達は、大喜び。
ついでに、ライムの奴も……。
ライムは、ニコニコ笑い、
「ジャショウ♪お姉ちゃん、欲しい物が有るんだけど」
「あ?」
「ガルガトさんと、マリアさんがぁ。同時に、新作のドレスを、発表したの♪買う約束してるのよ。久々に、お姉ちゃん孝行してよ♪」
「ふざけんな!自分で買え!」
「そんな事言ってぇ。結局、買ってくれるんだから、気持よく、買ってよぉ♪」
「はぁ……」
反論できねぇ……。
仕方が無い。ヨルムに、おねだりされたら、面倒だから、本当に、不本意だが、買ってやるか……。
何だかんだ言って、しっかり、ヨルム達の護衛を、やってくれているしな……。




