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天翔雲流  作者: NOISE
分かつ先に……。
1768/1794

何気ない、平和な日常

「ジャショウ!てっぺん行って来た!怪獣が、人を乗せていたよ!怪獣の人、手を振ってくれた!」

「そうですか。楽しかったですか?」

「うん♪凄く面白い♪」

 飛竜部隊も、粋な事を、やってくれるねぇ。

 セナは、満面の笑顔だ。

 センカ達も、大興奮。

「パアパ!楽しかった♪今日のご飯は何?」

「お兄ちゃん、お腹すいた」

「お兄様、私も……」

「ジャショウ!早く、ご飯!」

「はいはい。キッカお姉ちゃんが、作ってくれますよ。早く、手を洗っておいで」

「「「はあい♪」」」

 子供達が集まって、大騒ぎだなぁ。

 今日は、カレーと言っていたか?

 良い匂いがしてきた。

 子供達も、匂いにつられて、キッカの下に、走って行った。

 俺は笑い、

「手を洗ってからと、言っただろう?」

「「「は~い!」」」

 やれやれ……。

 子供達は、元気が、有り余っておる。

 丁度、レナも現れ、眠気眼を擦り、

「ふわぁ。久しぶりに、よく寝たぁ。ジャショウ、もう、ご飯?」

「はぁ。お前も、手を洗って来い」

「う~ん。ジャショウが、手を洗ってぇ」

「阿呆か?」

 本当、お姫様達を、相手にすると、疲れてしまう。

 レナは、ジャンヌとエルに、引っ張られながら、洗面所に行ったか……。

 やれやれ……。

 一日目から、大騒ぎだな……。

 明日から、俺は、仕事が出来るのだろか……?



「「「いただきます♪」」」

 漸く、夕食……。

 子供達は、満面の笑みで、カレーを頬張る。

 セナも、よく食べるなぁ。

 キッカは、満面の笑顔で、フライパン片手に、

「まだまだ、おかわり有るから、いっぱい食べなさい♪」

「「「はあい♪」」」

 本当、キッカは、面倒見が良いなぁ。

 リーフは、ブロウと、酒を飲み交わしながら、騎士が何たるか、語り合っている。

「師匠!」

「リーフよ!心も鍛えろ!」

 何か、師弟関係を、築き始めたぞ?

 キョウカとアヤメも、幸せそうに、酒を飲み交わしている。

 ヨルム達は、満足顔だ。

 ヨルムは、俺を手招きし、

「ジャショウよ。何故、もっと早く、呼んでくれなかった?」

「無茶言わないでくれ……。隠居していようと、貴方は、前王でしょう?勝手に、連れ出せませんよ……」

「むう……。お主も、我が子だろう?もっと、親孝行せい!」

「はぁ……」

 助け舟を求めて、フィールの方を向く。

 しかし、

「本当ですよ!もっと、親孝行して下さい!」

「はぁ……。すいません……」

 この夫婦、無茶苦茶だ……。

 俺は、ヨシカと共に、深いため息をついた……。


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