何気ない、平和な日常
「ジャショウ!てっぺん行って来た!怪獣が、人を乗せていたよ!怪獣の人、手を振ってくれた!」
「そうですか。楽しかったですか?」
「うん♪凄く面白い♪」
飛竜部隊も、粋な事を、やってくれるねぇ。
セナは、満面の笑顔だ。
センカ達も、大興奮。
「パアパ!楽しかった♪今日のご飯は何?」
「お兄ちゃん、お腹すいた」
「お兄様、私も……」
「ジャショウ!早く、ご飯!」
「はいはい。キッカお姉ちゃんが、作ってくれますよ。早く、手を洗っておいで」
「「「はあい♪」」」
子供達が集まって、大騒ぎだなぁ。
今日は、カレーと言っていたか?
良い匂いがしてきた。
子供達も、匂いにつられて、キッカの下に、走って行った。
俺は笑い、
「手を洗ってからと、言っただろう?」
「「「は~い!」」」
やれやれ……。
子供達は、元気が、有り余っておる。
丁度、レナも現れ、眠気眼を擦り、
「ふわぁ。久しぶりに、よく寝たぁ。ジャショウ、もう、ご飯?」
「はぁ。お前も、手を洗って来い」
「う~ん。ジャショウが、手を洗ってぇ」
「阿呆か?」
本当、お姫様達を、相手にすると、疲れてしまう。
レナは、ジャンヌとエルに、引っ張られながら、洗面所に行ったか……。
やれやれ……。
一日目から、大騒ぎだな……。
明日から、俺は、仕事が出来るのだろか……?
「「「いただきます♪」」」
漸く、夕食……。
子供達は、満面の笑みで、カレーを頬張る。
セナも、よく食べるなぁ。
キッカは、満面の笑顔で、フライパン片手に、
「まだまだ、おかわり有るから、いっぱい食べなさい♪」
「「「はあい♪」」」
本当、キッカは、面倒見が良いなぁ。
リーフは、ブロウと、酒を飲み交わしながら、騎士が何たるか、語り合っている。
「師匠!」
「リーフよ!心も鍛えろ!」
何か、師弟関係を、築き始めたぞ?
キョウカとアヤメも、幸せそうに、酒を飲み交わしている。
ヨルム達は、満足顔だ。
ヨルムは、俺を手招きし、
「ジャショウよ。何故、もっと早く、呼んでくれなかった?」
「無茶言わないでくれ……。隠居していようと、貴方は、前王でしょう?勝手に、連れ出せませんよ……」
「むう……。お主も、我が子だろう?もっと、親孝行せい!」
「はぁ……」
助け舟を求めて、フィールの方を向く。
しかし、
「本当ですよ!もっと、親孝行して下さい!」
「はぁ……。すいません……」
この夫婦、無茶苦茶だ……。
俺は、ヨシカと共に、深いため息をついた……。




