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天翔雲流  作者: NOISE
神魔王降臨、広がる世界……。
1728/1794

独立都市エネス……!

「ジャショウ・シルフィール……!今日より君を、エネス地区……。いや!エネスの街の、領主に任命する!」

「エネスの街……?」

「そうだ……。エネス地区は、今日より、スターリーの街から独立し、エネスと言う街として、発展させる事を、命じる!これは、私の失態だ。エネス地区の底力と。彼等の愚かさを、見誤った、私の咎だ。これ以上、エネス地区を、スターリーの街に、納めておく事は、不可能だ。君自身が、ガッツ君達と共に、誰にも邪魔をされず、侵害される事無く、スターリーの片翼となる、街を創るのだ!ジャショウ・シルフィール!君ならやれるね?」

「俺が……?」

 俺は今、岐路に立たされている。

 自由な冒険が、遠のいてゆく。

 今度は、ヨセフが、威圧する様に、

「ジャショウ・シルフィール!君まで、ガッツ君達を、見捨てると言うのかい?」

「くっ……!」

 俺は、地を見て、空を見て、大声で叫ぶ!

 大気が揺れる!!

 大地が、地響きを立てる!!

 ふっと、深呼吸!

「分かった……。ガッツ達と、話し合おう。スターリーに、残ると言う者達は、お前達に、任せて良いのだな?」

「ああ、責任は持つよ……」

「分かった……」

 俺は、血走った目で、貴族達を睨む!

 二度と、俺達の邪魔をするな!

 俺の威圧が、貴族達に、警告する。

 エネス地区が、街と成る以上、誰にも、邪魔はさせねえ!

 誰にも、侵害させねえ!!

 後悔するなよ?

 スターリーを超える、巨大な街を、建設してやるからな……!!



「俺達で、街を創る……か」

 俺は、ヨセフの言葉を、ガッツ達に伝え。ガッツ達は、それを、深く思案する。

 生まれた街……。

 慣れ親しんだ街……。

 されど、

「良いんじゃねえか?もう、この街に、未練はねえ!」

「ああ!ここは、いっちょ、俺達で、最高な街を創ろうぜ!」

「ふっ!ジャショウよ!儂等は、何処までも、お主に付いて行くぞ!」

「うむ!儂の命は、とうの昔に、お主に、捧げたからのう!どこまでも、付いて行ってやる!」

 広場中に、次々と、賛同の言葉が上がる。

 その中には、マルスやアリス、衛兵達の姿も。

 俺は、深く息を吐き、

「済まない……。俺の力が、及ばぬばかりに……。皆、感謝する!俺達で、最高の街を創るぞ!!」

「「「おおっ!!」」」

 この日から、俺達の戦いが始まった。

 スターリーの街より南東。海に面した土地に、エネスの街を建設する。

 俺は、ロブス達とロット達を連れて、建設予定地へ。

 その間に、エローラ達に、移住希望者を調べてもらった。

 ほぼ、全員か……。

 他の地区や、近隣の街や村からも、移住希望者が、多く集まる。

 なかには、他国からも……!

 これは、思った以上に、大きくなるぞ。

 エネス商店街には、生産に集中してもらい。何か所かの商店街を創り、それ等を、販売させる。

 構想が、出来て来た。

 俺は、神の力を、遺憾なく発揮し、ロブス監修の下、エネスの街を、一夜にして、完成させる。

 さあ、貴族達よ、後悔するなよ?

 エネスの街は、スターリーの街は元より。スターリーと言う国からも、逸脱してやる!

 今日より、この街は、エネスの民と、シルフィール家の土地だ!

 そう、エネスは、街を超えて、独立都市と成るのだ。

 新しい、家々が、立ち並び。多くの工場が、ネイルの灯、エイガさんを中心に、建設されてゆく。

 ネイルの灯も、エネスの街に、移設するようだ。

 医療組織、ノエルも、こちらに移るらしい。

 多くの知識人が、スターリーを見限り、エネスの街に、移り住んでゆく。

 勿論、シャルル劇団を始めとす、芸能人達も……!

 シルフィール図書館も、移設完了だ。

 最終的に、五万人を超える、大都市に。

 丁度、良かったのかもしれぬ。

 子羊の嘶き亭も、改築したかったが、土地の確保に、難航していた。

 ガルガトさん達も、弟子を取り。工場を創り。産業化を進めていた。

 再び、大きく脈動するエネス……!

 これからだ……!

 これから、俺達の街は、大きく発展するのだ……!

 スターリーを超える、大都市に……!

 ヨセフよ……。

 お前の優しさは、俺達を、切り捨てた。

 憎しみは無い。

 憎しみは無いが、その事実だけは、後悔させてやる……!


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