表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天翔雲流  作者: NOISE
神魔王降臨、広がる世界……。
1725/1794

大きな傷跡

 最悪だ……。

 真実は、奴等の、独りよがりによるもの。

 あの男達、この二か月の間、自分達の、自由を得る為に、ガッツ達の様な、自分の理にそぐわない者達に、領主と言う権限を使い、嫌がらせをしていた様だ。

 俺の残した、置き土産……。

 エネス地区の、改革案を、全て破棄する為に。ガッツ達の方から、辞める様に、仕向けようとしていた。

 当初の契約により、自分達からは、改革の中止を、訴える訳にはいかない。

 しかし、民達が否定すれば、話は変わる。

 浅はかな、考えだ。

 結果は、全てが、裏目に出た。

 男達の、妨害により、ガッツ達は、思う様に、利益を得られず。その上、あの男達からは、過度な生産を、要求されていた。

 根本の、市場が無いと言うのに……。

 ガッツ達の、暴走では無く。まごう事無き、あの五人の男達の、暴走であったのだ。

 爆発する、五人の男達への怒り。

 他地区もまた、エネス地区の商品の流出により、市場が荒らされ、困窮する事と成る。

 今、二十三地区の領主と、ヨセフ達に囲まれ、あの男達は、徹底的に、追い詰められている。

 因果応報……。

 国内、集中消費……。

 スターリー内の、市場を掌握する為に、奴等は、悪手を取った。

 その上、他国との貿易を、有利に進める為に、極端な事に、一時、輸出を、全面的に、停止させたのだ。

 まあ、白翼商会と、フリュクベリ商会を、退けた事で、奴等に、貿易手段が、無かったのだが……。

 しかし、それが、仇と成り。商品の流出が止まった事で、他国からも、強い抗議を、スターリーは、受ける事と成っている。

 現状、国際問題に、成り始めているのだ。

 結局、五人の男は、更迭され。俺が再び、領主の座に……。

 男達は、多額の賠償金を請求され、家を、大きく、傾ける事と成った。

 ああ……。

 頭が痛い……。

 俺は急ぎ、白翼商会、フリュクベリ商会、メイア海兵隊を招集し、貿易を、再開させる。

 各国の王に、書状を送り、事の顛末を説明し、俺自ら、謝罪をする事と成った。

 やれやれ……。

 結局、こうなるのか……。

 テッカ達への、繋ぎどころか、半年も持たなかった。

 仕方が無い。プランBだ。

 テッカ達には、しばらくの間、俺の下で働いてもらい。頃合いを見て、政権を譲る。

 まだまだ、俺は、楽が出来そうも無い。

 おおよそ、予想は出来たが、呆気ない結末。

 僅か、二か月であるが、大きな傷跡。

 奴等は一体、何がしたかったのだ……?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ