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天翔雲流  作者: NOISE
神魔王降臨、広がる世界……。
1721/1794

惨めなものだ……。

 所詮、十七の少年達には、どうする事も出来ないか……。

 もっとも、俺も、彼等と近い歳から、エネス地区の、領主をしていたのだが。それがまた、比較の対象にされてしまう。

 しかし、まだ、一か月も経っていないのだ。周りの者達も、長い目で、見てやれよ。

 でなければ、俺の目論見も、全て、誤算と成ってしまう。

 三人寄れば文殊の知恵……。

 五人も居るのだ。どうにかなるだろう?

 しかし、たった一か月で、やつれきった男達……。

 ふらついた足取りで、王城へと向かう。

 約束通り、ヨセフ達への、報告か。

 しっかし、報告書は、完成したのだろうか?

 やれやれ……。

 また、ヨセフ達の、愚痴を聞かなくては、為らないのだろうなぁ……。



「はぁ……。最悪だ。今までで、一番、使い物にならないよ」

 提出された書類を見ながら、ヨセフが、ため息をつく。

 俺も、報告書を見させられたが、内容が、支離滅裂。

 金勘定も、碌に出来ていない。

 これでは、横領していると、勘違いもされてしまう。

 男達の弁明は、報告書同様、支離滅裂で、俺とガッツ達が、裏で結託し、足を引っ張っていると、陰謀論を、真顔で、ヨセフに訴えたそうだ。

 本物の、馬鹿である。

 これには、ヨシカが、激怒。

 この一か月、この男達を、横で、見張っていたのだから。

 ヨシカは、男達の働きに、呆れ返っていたのだろう。

 その失望と怒りが爆発し、ヨシカは、男達の仕事の不出来を、徹底的になじり。男達は、嗚咽を漏らし、年甲斐も無く、王の御前で、無様に泣いたそうだ。

 惨めなモノだ……。

 テッカ達が卒業するまで、後三年……。

 奴等の、陰謀論じゃ無いが、エネス地区が、必要以上に、混乱しない様に、俺も、裏で、暗躍しなくては、為らないかもな……。


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