地獄……。
スターリー、王城、謁見の間……。
ヨセフ達の罵声が、大きく響き渡る。
あの馬鹿達、ヨシカの目を盗んで、税金に、手を付けてしまった様だ。
予想以上に、奴等は、愚かな様だ。
俺の目論見も、あてが外れたか?
早い段階で、明るみに出て、正直、助かったが。
正直、俺も、予定を変更せねば、為らないのかもしれぬ。
横領された金は、農業推奨の為の、下地を作るために用意していた金だったのだが……。
農業の為と言うが、結構な大金だ。
発覚は、ライス地区と共に、当初の目的通り、農夫を集める為に、借家の建築を、命令したのだが……。
馬鹿共は青ざめ、今、エネス地区は、財政に余裕は無いと、のたまいやがる。
しかし、そんな筈は無い!
俺が、領主であった頃に、既に、金を用意したのだから。
その事は、ヨシカも、ガッツ達も、知っている事実だ。
直ぐに、尋問にかけられ、それらの金に、手を付けた事が、発覚してしまったのだ。
こうなると、俺を退かせ、この馬鹿共を、信任したヨセフの采配が、疑問視されてしまう。
不幸中の幸いは、この金に手を付けたのが、五人中一人だったと言う事。
大金故に、全てを使っていなかった事。
それでも、大衆は、納得しないだろう。
横領した金の、倍の額を支払わせ。棒叩き百回。一週間の間、広場に磔にされて、見せしめとされた。
やれやれ……。
認識が、甘かったな。
男は、半死半生のまま、再び、職務へと戻された。
これじゃあ、社畜どころか、奴隷以下だ。
らしくねえなぁ……。
ヨセフにしては、強引で、陰湿なやり方だ。
徹底的に、あの男達を、追い詰めている。
ヨセフも、内心、焦っていると言う事か。
ヨセフの怒りに、周りの貴族も、ビビっちまているよ。
しかし、ここは、心を鬼にして、あの男達には、見せしめに成ってもらわなくては。
そうしなければ、テッカ達の代の、災いに成ってしまう。
生かさず殺さず……。
奴等には、じわりじわりと、地獄を見てもらおうか……?




