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天翔雲流  作者: NOISE
神魔王降臨、広がる世界……。
1719/1794

それぞれの役目

 ウルヴア学園も、今後、あの様な落伍者を出さない様に、教育を徹底し。生徒達の意識を、今一度、正そうとしている様だ。

 今と成っては、彼ら五人、世間では、いい笑い者だよ。

 そして、恨みの対象でもある。

 俺は、知らんがな。

 流石に、前回の、白薔薇事件の後の、この交代劇。

 俺が、裏で、暗躍したとは言え、擁護のしようがない。

 アルブレッドを始めとす、二十三地区の領主達の激昂。

 奴等は、四面楚歌の中で、何を見出すか?

 まあ、俺には、関係無いがな……。



「ジャショウ様、お疲れ様です。白翼商会、フリュクベリ商会と連携し、事業も順調。あの、愚かな貴族達も、役に立っていますな」

「アルサか……。エネス地区の方は、どうなっている?あれだけの制約をしたのだ。問題は無いと思うが……」

「ええ、多少、停滞気味ですが、概ね順調です。殆どが、ジャショウ様の、改革がですが。それ故に、奴等への風当たりが、強いようです」

「別に、どうでも良い。テッカ達への、繋ぎと思えば、丁度良い人材だ」

「左様でございますね。ジャショウ様は、良くも悪くも、才が飛びぬけておりますから。テッカ様達では、苦労するでしょう」

「うむ……。普通の事を、ただ、やれば良いのだがな」

「ふふふ……。ジャショウ様の改革は、貴族達の利権を、大きく侵害します。故に、貴族達では、考えられないでしょう」

「やれやれ……。テッカ達の、卒業まで、持ってくれれば良いが……」

「さて?難しいでしょうね……」

「それでも、やり通してもらわなくてはな。奴等は、テッカ達へと繋ぐ、重要な布石だ。血反吐を吐いて、精々、道化を演じてもらうよ」

「その間に、我等もエネス地区も、裏で、着実に、力をつけておくと」

「ああ。各々が、各々の役目に集中し、テッカ達の時代で、一気に、花を咲かす!その為に、ガッツ達との会議は、裏で、定期的に、続けてゆくぞ」

「畏まりました。ガッツ様達には、その様に」

「ああ、よろしく頼む」

 全ては、俺や、ヨセフ達の、目論見通り。

 このまま、俺が、領主を続ければ、テッカ達との交代劇に、支障をきたす。

 精々、無能を、演じてくれよ……。

 それが、お前達の役目で。テッカ達は、民達の、希望と成る。

 ふふふ……。

 全ては、俺達の、手の内か……。


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