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天翔雲流  作者: NOISE
神魔王降臨、広がる世界……。
1716/1794

変われぬ者もある……。

  変わって欲しいと言ったが……。

 もう直ぐ、七月……。

 この時期に成ると、決まって、馬鹿が現れる。

 ウルヴア学園を卒業し、要所を任されるが、納得できない者達……。

 要するに、エネス地区の領主に、成ろうと言う能無し達だ。

 今年も、例に漏れず、五人の男が、名乗りを上げた。

 国王陛下……。

 ヨセフは、俺に、力を与え過ぎだと。

 今更、誰も、相手にはしない。

 その上、今は、二十四地区、結束が固い。

 誰も、俺の退位を、許しちゃくれない。

 ヨセフ達もまた、蔑む様に、

「君達に、何が出来ると言うのだい?我が弟は、私に忠実だ!これ以上、侮辱すると言うのであれば、容赦はしないよ?」

 ありがたいが……。

 俺への信頼は、どこから来るのか?

 男達は、屈辱に、顔を歪ませる。

 何としても、エネス地区の利権を得て、見返してやりたい。

 しかし、エネス地区も結束は固い。

 ガッツを始めとし、皆、鼻で笑う。

 幾ら、金をつぎ込まれようと、信頼までは、得る事が出来ない。

 ただ、愚直に、俺を信仰する。

 どうあっても、俺を、手放したくない様だ。

 俺自身、ドン引きするほど、結束が固い。

 古参も新参も、変わりはしない。

 兎に角、俺の統治を、強く望んでいる。

 テッカ達の時代に、継ぐ為に、少し、自重せねば……。

 しかし、最近の、俺の人気は、異常だ。

 ヨセフが、何もやっていないと言わないが、ヨセフは、慎重な男で、情に脆い。

 悪を、悪だと、裁き切れぬ。

 故に、今までを、鑑みるに、悪戯に、事態を、混乱させている。

 故に……。

 最善を尽くす俺は、民達から、人気が高い。

 面倒な話だ。

 俺は、冒険者に、戻りたいのだが……。

 やれやれ……。

 まだ、俺は、楽をさせてもらえない様だ……。


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