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天翔雲流  作者: NOISE
神魔王降臨、広がる世界……。
1713/1794

消えゆく者の儚さよ……。

 ふむ……。

 ハキムの所在が、分かったか……。

 ただの人では、仕方が無いが……。

 際限なく、瘴気を取り込み、自我を失ったか……。

 それに伴い、妖魔達が、統率を失い、再び、活発に動き出した。

 しかし、最早、脅威では無い。

 瘴気の多くは、ハキムに集まり。ハキムの自我があった頃に、多くの妖魔を、駆逐する事に成功した。

 奴は、良く、道化を演じてくれたよ。

 これで、この世界も、平和が訪れる。

 俺の役目も、そろそろ終わりか……。



 戦場に、鮮血の華が、美しく咲く。

 人類、大攻勢……!

 ここまで、長い道のりだった。

 俺もまた、戦場に赴く。

 もう、エミネもソットも、魔王を、倒せるか……。

 これなら、心配無いな。

 人々の中から、俺と言う存在が、消滅してゆく。

 名を、忘れられし勇者……。

 ただ、アルマとナタンは、俺を忘れる事は無かった。

 去り行く俺に、抱き着き、

「ジャショウお兄ちゃん!!」

「やはり、アルマ達は、俺を、忘れずにいてくれたか……。アルマにナタンよ。我と共に、我が世界に来ないか?」

「お兄ちゃんの世界……?」

「ああ、俺は、異世界人だ。役目を終えて、時機に消える。共に来るか?」

「お兄ちゃん!私は、ずっと、お兄ちゃんの妹だよ!ずっと一緒!」

「アルマ様が居る世界が、儂の世界です!共に参りましょう!」

「そうか……」

 俺は、アルマとナタンの、手を握る。

 この最後の戦いに、クライマックスなど無い!

 今更、語るほどの、相手では無いか。

 愚者が、力を得ようと、所詮は愚者だ。

 それでも、強大な力……!

 俺が、裁かねば為らぬか……。

 アルマとナタンと共に、空間転移をする。

 さあ、ハキムよ。汝は、我等と共に、消えるのだ。

 お前の行先は、地獄だがな。

 やれやれ……。

 消えゆく者の、儚さよ。

 俺は、アルマ達と共に、最後の戦いに、赴くのであった……。


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