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天翔雲流  作者: NOISE
神魔王降臨、広がる世界……。
1703/1794

神の子じゃ無くて、万事屋です!

 テンパるウーナ……。

 丁度そこに、

「おったまげたぁ!何だいこりゃあ?ジャショウ坊一人で、こんな短時間で、創ってしまったのかい?」

「あれ?村の皆さん、どうしたのですか?」

「何。ジャショウ坊一人に、全てを押し付けて、申し訳ないと思ってのう。手伝いに来たのさ」

「しかしのう。儂等に、出る幕は、無いようじゃのう」

「ははは!お心遣い、感謝いたします。しかし、これ位の事でしたら、俺一人で、ちょちょいのちょいですよ♪」

「やっぱり、ジャショウ坊は、神の子なんじゃのう」

「ハラ婆さんの、言っていた通りじゃ!ジャショウ坊が、本気に成って下されば、何も、心配無いと、言っておったよ」

 村人達が、満面の笑顔で、俺の背中を、バシバシ叩く。

 ウーナは慌て、

「み、皆さん!この方は、本当に、神の子に違いありません!もっと、大切に敬い、敬意を以て、接して下さい!」

「ああ、良いの、良いの。俺は、別に、神の子じゃないから。俺にとっては、今まで通り、接してくれる方が、嬉しく思うよ」

「し、しかし!」

 ウーナの、慌てるさまに、村人達は、可笑しそうに笑う。

 俺と、肩を組み、

「ジャショウ坊は、誰よりも働き、謙虚だからのう。儂ら皆の、大切な息子じゃ」

「そうじゃ、そうじゃ!ジャショウ坊と言ったら、ニッサ村の、愛し子なんじゃ!」

「はいはい……。父上達は、他の村人達に知らせて、領主様を中心に、明日は、何処に、家を建てるか、話し合う事に成りますよ?」

「そうか、そうか!こんな物を、見せられてしまえば、村の皆も、驚くじゃろう!」

「無いさ、無いさ!ジャショウ坊なら、何かやってくれると、村人達は、期待していたからのう!」

「早速、村に帰って、皆に報告じゃ!」

 元気の良い、父さん達だ。

 俺は、肩をすくめ、苦笑を零す。

 そんな、俺と村人のやり取りを見て、ウーナは、真っ赤な顔で、

「皆さん!本当に、ジャショウ様は、神の子なんですよ!」

 だから、俺は、神の子じゃないのだが。

 まあ、一応、神の子なんだが……。

 村人達は、ニコニコ笑い、

「分かっておるよ!領主様!儂等は、微塵も、疑ってなどおらん!ジャショウ坊こそ、神の子なんじゃよ」

「そして、儂等の子でも、在るんじゃよ」

 村人達は、手をひらつかせ、去ってゆく。

 俺は笑い、

「ほら、領主様!明日は、忙しくなりますよ?道を決めて、村人達の、住居を、定めなくては為らないのですから」

「は、はあ……。もう私には、何が何だか、分からなくなってしまいました……」

「ニッサ村の万事屋は、何でもこなしますよ♪今後とも、御贔屓に♪」

「はぁ……。万事屋……。はぁ……」

 やれやれ……。

 少し、派手に、やり過ぎたか?

 まあ、ニッサ村の為だ。

 俺は、自重なんて、してやらないからな!


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