表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天翔雲流  作者: NOISE
問われる、勇者の在り方
1680/1794

一輪の華……。

「ジャショウ様……。先ほどは、大変失礼しました……」

「ん?これは……。シセル様。私こそ、大変失礼しました。しかし、分かって下さい。私は、勇者などと呼ばれていますが、ただの人間なのです。今はただ、守るべきモノを、必死に、守りたいと思っているのです」

 俺の言葉に、シセルは、唇を噛み締め、静かに頷く。

 必死に、納得し様としているのだろう。

 俺も、儚く笑い、

「それでも、俺の力を、必要とするのであれば、アルカディアの、ルキウス国王陛下に、相談して下さい。私は、アルカディアの、勇者ですから。これは、人が作った理です。他国の勇者の引き抜きは、固く禁じられています」

「分かっております……。私は、急ぎ過ぎてしまったのですね……?ジャショウ様の立場も考えず、失礼な事を言い、大変、申し訳ありませんでした……」

「別に、俺は……。勇者と言う地位や、あなた達の評価に、興味がありませんから。私は、民達と肩を並べ、野を耕す方が、性に合っています」

「ふふふ……。最も、勇者に近い貴方が、最も、私達と遠い存在で……。アルカディアの勇者は、心まで強い。他国の勇者では、敵わぬ訳です」

「まあ、場数が、違いますから……。他国が、勇者達を飼い殺し、牙を奪って来た、証拠でしょう」

 俺は、それだけ言うと、優雅に頭を下げ、

「それでは、失礼致します。家の、過保護な保護者達が、気を揉んでいる様なので」

 ソルトとメイニルが、少し離れた所で、うろうろとしている。

 それを見て、シセルは、クスクス笑う。

 俺は、肩をすくめ、ため息をつく。

 やれやれ……。

 家も、過保護なんだよなぁ……。

 戻る俺の下に、メイニルが駆け寄り、

「ジャショウ君は、こっちで、大人しくしていなさい!」

「はいはい……」

 シセルにアースガルド……。

 キンブリアより、北の情勢も、少し、目を光らせておく必要があるか……。



 やはりと言うか、漸くと言うか……。

 勇者の真理を持たない俺を、勇者とした事が、諸外国から、問題視とまでは言わないが、アルカディアは、異議を申し立てられた。

 アルカディアは、一般人を、勇者にし、ありもしない力で、水増ししていると……。

 まあ、確かに、その通りだ。

 しかし、ルキウス達は、余裕の構えで、引き続き、俺を、勇者として扱う。その代わり、外交カードとして、俺を使わない。そう宣言した。まあ、一部の国を除いてだが……。

 インスモーンとザンギバール、聖フィナゴールは、俺を勇者と認める事で、援軍として、俺を求める事が、許される事と成った。

 まあ、簡単に言えば、俺は、インスモーンなど、一部を除いて、他国の援軍に、駆り出される事は、無くなったと言う事だ。

 勿論、ルキウスは、抜かりの無い男だ。

 俺に、一代限りの、爵位を与え。他国の引き抜きも、牽制した。

 これに、キンブリアは慌て、遅れながらも、俺が勇者であると、宣言する。

 そして、現在……。

「やはり、キンブリアの魔巣も、破壊する必要があるか……」

 俺は、メイニルと共に、キンブリアの援軍に……。

 魔巣は、落ち着いているが、多くが死に、瘴気の巣が、多く存在する。

 俺は、それらを浄化し、キンブリアを、元の国へと戻す為、戦場で、妖魔達を圧倒する。

 これにより、魔巣の瘴気も、減少し、

「どうやら、現れた様だな……!」

「GAAAAAAA!!」

 魔王降臨!!

 俺は、アルカディアと、キンブリアの兵達に見守られ、空を駆ける!!

 魔王の放った、瘴気を討ち払い、

「はあっ!!」

 手刀が、魔王の心の蔵を貫き、血風が吹き上がる!!

 俺は、そのまま、魔王の首を刎ね、

「メイニル!軍を動かせ!残りの妖魔を、駆逐するぞ!」

「はっ!」

 俺は、魔巣の瘴気を、ソールイーターで、一気に吸収する!

 魔巣が崩壊し、俺は、何事も無かった様に、

「キンブリアの民達よ!今日、この日を以て、魔巣の脅威は、キンブリアから去った!!再び、立ち上がれ!キンブリアの民達よ!人の心を思い出し、他者を愛し、新生キンブリアを、再興するのだ!!」

「「「おおっ!!」」」

 これで、キンブリアも、生まれ変わる。

 金で、命を買う国は、もう、この世界には、存在しない!

 俺は再び、少女に、一輪の華を、手渡される。

 さて、これで、南部全域の、魔巣は、全て、排除された。

 これで、世界の情勢も、大きく変わるだろうな……。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ