表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天翔雲流  作者: NOISE
問われる、勇者の在り方
1672/1794

やはり、エレズと一緒か……。

 俺達が、謁見の間から出て来ると、ヤスミンが、ニコニコ笑い、出迎えてくれる。

「ジャショウ様達、お疲れ様です♪今、他のメイド達と、食事の用意を致しました。本日は、ゆっくり休み、体の疲れを、癒して下さい♪」

「ん。ヤスミン達には、世話に成りっぱなしだな。後一週間、この国に、滞在する事と成った。その間も、よろしく頼めるか?」

「ええ!ちゃんと、伺っております♪引き続き、ジャショウ様達に仕え、ご奉仕させて頂きます♪」

「済まないな……」

 俺は笑い、ヤスミンに、頭を下げる。

 ヤスミンは、笑顔で、

「いえいえ!ジャショウ様達に、仕えていると話すと、民達が喜ぶのです!私達は、鼻が高いですよ♪」

 ヤスミンは、そう言い、笑顔で、俺達の背中を押す。

「さあさあ♪ご飯にしましょう♪」

「分かった、分かった。そう、急かさないでくれ」

 和やかに、食堂へと、向かおうとする。

 その時……!

「あああああああああああ!!」

 城中に、響き渡る絶叫!

 俺達は、驚き、後ろを振り向く。

 そこには、アーロンの姿があった。

 目を血走らせ、俺を睨み、

「貴様か!貴様が、謀り、俺を、陥れたのか!!貴様が来てから、全てが、おかしくなったんだ!!貴様が!貴様が、全部悪いんだぁ!!」

 剣を抜き、狂った様に、襲い掛かる!!

 やはり、こいつも、エレズと一緒か。

 俺は、深く、息を吐き、アーロンを睨む!

 振り上げられた剣を、最小限の動作で、討ち払い……!

ゴキッ!!

 アーロンの腕が、無残にも、あらぬ方へと、折れ曲がる!

 再び、城中に、アーロンの絶叫が、木霊する!

 俺は、そのまま、アーロンの鳩尾に、掌底を叩き込む!!

「おごっ!?」

「手前が一人で、暴走しただけだろうが……!」

 アーロンは意識を失い、騎士達が、駆け付ける。

 そのまま、アーロンは捕縛され、何処かへと、連れて行かれてしまった。

 はぁ……。

 最後まで、見苦しい奴だった……。

 やはり、俺は、帰った方が、良いかもしれぬな……。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ