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天翔雲流  作者: NOISE
問われる、勇者の在り方
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広がる実力差

 訓練が始まる……。

 結局、ソルトが、講師を務める事と成った……。

 最初は、アスレチックゲーム。

 懐かしい、訓練だ。

 聖フィナゴールの勇者達は、ヒイヒイ言いながら、必死に、駆けている。

 俺達は、手慣れたもので、あっと言う間に、クリアーしてしまう。

 時間を持て余し、三人で、自主訓練。

 ソットとエミネが、俺に、果敢に挑む。

 この二人も、随分と、強くなったなぁ。

 俺は、二人同時に相手し、ニコニコ笑う。

 そんな姿を見ながら、リシャードは、再び、深々とため息をつく。

「ここまで、差があるとは……」

 漸く、途中休憩……。

 俺達は、水を飲み、塩を舐め、互いの弱点を言い合い、研究をする。

 アーロンの方は……。

「ティータイムの準備は、まだ、出来ていないのか?早くしろ!俺達は、疲れているんだぞ!!」

 小休止で、ティータイムなんて、するんじゃ無いよ……。

 リシャードは、深々と、ため息をつく。

 他の家臣達も、呆れ顔だ。

 俺達は、アーロン達を無視し、十分の小休止を終え、再び、訓練に戻る。

 ストイックに、訓練する俺達を見て、アポロニアとアリエルは、慌てて、訓練へと戻る。

 アーロンは、メイドに怒り、

「お前達が、もたもたしているから、俺達は、碌に、休憩も取れないでは無いか!!」

 あいつ……。

 もう一回、絞めてやろうか?

 俺は、放気で、アーロンの頭をこつく。

 アーロンは驚き、

「誰だ!?今、俺の頭を殴ったのは、誰なんだよ!?」

 メイド達が、必死に、笑いを嚙み殺している。

 俺は、メイドに向かって、親指を立てて、にっこり笑う。

 メイト達は、アーロンに気づかれない様に、小さく、手を振ってくれた。

 リシャードは再び、盛大な、ため息をつく。

 俺達は、再び、アスレチックゲームを走破し、自主練に励む。

 差を縮める処か、益々、開いてしまうな。

 やれやれ……。

 どうやって、この勇者達を、使い物にするのかねぇ……?


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