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天翔雲流  作者: NOISE
混沌の中で咲く、一輪の花
1636/1794

圧勝!!

 妖魔を、一匹残らず、排除した。

 そこらかしこで、歓声が上がる。

 俺は、ベルトラムと、拳を重ねる。

 その頃に、漸く、アルカディアの救援が、到着した様だ。

 俺達は、ソルトと合流し、王女シャミラの下へ。

 満面の笑みのシャミラ。

 横には、アモスが立っている。

 二人とも、目を輝かせ、

「流石、ジャショウ達じゃ♪あっと言う間に、妖魔達を、倒してくれた!わらわは、嬉しく思うぞ♪本当の勇者とは、こんなにも、強いのだなぁ」

「シャミラ様。ジャショウ殿達だからです!あの、圧倒的な力を誇った、魔王でさえも、一瞬で、倒してしまうとは!その上、魔巣が、消滅してしまったぞ!この戦いは、後世まで、語り継がれるだろう!」

 俺は笑い、ソルトと共に、シャミラの前で、首を垂れる。

 シャミラは、ソルトの服を引っ張り、

「のう!お主からも、ルキウス殿に、言ってはくれぬかのう?わらわは、ジャショウと、結婚したいのじゃ♪」

「ははは……。どうか、お許し下さい!我が国にとっても、ジャショウ殿は、宝なのです」

「むう……。わらわは、諦めぬぞ?」

「ははは……。本当に、お許しください!」

 ソルトは、深々と、ため息をつく。

 俺の方を、恨めし気に睨み、

「ジャショウ殿!帰りますぞ!」

「ん?ああ、そうだな。これにて、任務完了!シャミラ様!それでは、私達は、帰らせてもらいます」

「むう……。まだ、良いでは無いか?」

「ルキウス様にも、報告せねばなりません。お名残り惜しいですが、失礼させて頂きます」

「日を改め、戦勝会をするぞ!ジャショウ達も、来てくれるよな?わらわは、待っておるぞ?」

「ええ……。喜んで、出席させて頂きます」

 はぁ……。

 魔王と戦うより、疲れてしまった。

 やれやれ……。

 まだ、ルキウスにも、報告しなくては、成らないのか……。


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