表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天翔雲流  作者: NOISE
混沌の中で咲く、一輪の花
1634/1794

誰も死なせねぇ!!

「少し危険だが、真っ直ぐ、アルゴスを目指すぞ!」

「ああ!今の俺達なら、五日で、アルゴスに到着出来る!けれど、ヤファとアデナは、疲れたら、直ぐに言え!俺達の目的は、アルゴスに行く事では無い!魔王の討伐だ!」

「分かっています!私達も、ジャショウさんの背を追い、鍛え続けていたんです!まだ、スピードを上げる事が、可能です!」

「ヤファも、まだまだ、大丈夫……!」

 ああ、俺は、この三人を、見誤っていた。

 頼もしく育ったな……。

 俺は、優しく笑い、

「なら、もう少し、スピードを上げるぞ!三人共、頼りにしているからな!」

「「「はい!!」」」

 俺達の脚力は、馬車よりも速い!

 俺達は、風の様に駆け抜ける!

 ルキウス達も、異変に、気付いた様だ。

 軍を、動かそうとしている……!

 早まるな!ルキウス!!

 ただの人では、倒せぬ敵ぞ!

 俺は、人として生きると誓った俺を、激しく呪う。

 それでも!

 人として、生き抜くために、ルキウス達が、早まらぬ事を、心から祈ろう……。



 俺達は、神速の速さで、アルゴスに到着する。

 まだ、兵が集まらず、軍は、動いていないな!

 急ぎ、王城へ!

 門兵が、俺達の姿を見て、安堵の表情を浮かべる。

 颯爽と敬礼し、

「国王陛下に、ジャショウ様達が来たと、急ぎ!報告します!!」

「ああ!時間が無い!急いでくれ!」

 今回の敵は、ヤバ過ぎる!

 人が戦って良い、存在では無い!

 門が開かれ、俺達は、謁見の間まで、通される。

 ルキウスは、大きく頷き、

「ジャショウ君!時間が無い!状況だけ説明する。五日前、突如、インスモーンの魔巣から、妖魔が溢れだした!その後、アルゴスの神官長が、慌て、私の下へ!神の啓示で、魔王と呼ばれる存在が現れ、地上は、焦土と化すだろう。それに対抗するには、君達の存在が、必要だと!私達は、急ぎ、兵を集め、インスモーンと共に、妖魔に対抗し。その間に、君達を、急ぎ、呼ぼうとしていた所だ!」

「ええ。俺も、ハラ婆さんと共に、インスモーンの魔巣の異常に、気が付き、ベルトラム達と共に、慌てて来たのです!ハラ婆さんの話では、激減した瘴気の中で、魔王が、瘴気を求め、地上へと、現れ様としている!ここで、妖魔を無暗に倒せば、魔王の現存が、早まってしまう処でした!我等も、軍に従軍し。魔王と戦います!」

「その話は、本当なのかい!?」

「どうか、されたのですか?」

「い、いや!我等に先立ち、インスモーンの軍が、妖魔を駆逐すると!明日にでも、戦闘が、始まってしまう!!」

「くっ!?ベルトラム!ヤファ!アデナ!俺達は、決死の覚悟で、戦地に向かうぞ!!休む暇も無いが、大丈夫か?」

「おう!まだまだ、俺達は、余裕だぜ!!」

「ヤファも、丁度、体が温まって来たところ……!」

「ジャショウさん!私達は、大丈夫です!急ぎ、インスモーンに向かいましょう!」

「済まない……!」

 俺は、今一度、ルキウスの方を向き、大きく頷く。

 魔王を、倒せるかなどと言う、心配はしていない!

 問題は、時間との勝負だ!

 気配を探ったが、戦場には、アモスだけでは無い!シャミラも、出陣している様だ!

 だれも、死なせねえ!

 先ずは、一匹……!

 害虫を、駆除してやるとしようか……!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ