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天翔雲流  作者: NOISE
混沌の中で咲く、一輪の花
1619/1794

まず一歩……!

 バルト城攻略……。

 バルト城の上には、巨大なドラゴンが、鎮座する。

 人々が、俺に向ける、期待の眼差し。

 妖魔達は、飛び込んできた餌に喜び、バルト城から、溢れ返る。

 鬱陶しい、羽虫だ……!

 俺は、優雅に、舞を舞う。

 妖魔達が、次々と死に。ついに、巨大なドラゴンが、咆哮を上げ、俺に襲い掛かる!

 俺は、微笑を浮かべたまま、

「トカゲ風情が……!」

 ドラゴンの翼が寸断され、大地に堕ちる!

 俺は、涼しい顔で、すれ違いざまに、ドラゴンの首を斬りおとす!!

 崩された城壁……。

 壊された城門……。

 ここを、拠点とするのであれば、直す必要があるな……。

 万物修繕で、直してしまいたいが……。

 今の俺は、一応、ただの人間だからなぁ……。

 そこら辺は、ザンギバールの民に任そう。

 俺は、城門を潜り、悉く、妖魔を殺してゆく。

 玉座まで辿り着き、その前で、跪く。

 遅れて、カリス姫が、到着する。

 ヒルデリックは、カリス姫を、玉座に座らせ、

「カリス姫様……。いや!王女カリス様!勇者ジャショウ様に、労いのお言葉を」

 王女カリスは、静かに頷く。

 俺の方を向き、

「面を上げて下さい。私は、死を覚悟しておりました。しかし、あなた様の活躍で、私達は、偉大な一歩を、歩む事が出来ました!どうか、王都ゴランの奪還まで、お力を、お貸し頂けるよう、この場を借りて、お願い申し上げます」

「はっ!」

 俺は一礼し、力強く応える。

 そして、立ち上がり、颯爽と歩きだす。

「では、ここ等一帯の妖魔を狩り、安全を確保します!カリス様も、お疲れに成られたでしょう?お休みに成られるよう、具申させて頂きます」

 さてと……。

 カリスも言っていたが……。

 第一歩を、踏み出す事が出来た。

 先ずは、ここから……!

 村々を開放し、王都ゴランへの道を、切り拓いていかなくてはな……。


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