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天翔雲流  作者: NOISE
混沌の中で咲く、一輪の花
1597/1794

インスモーンとの会談

「ジャショウ君、お帰り♪」

 ルキウスの奴、もう、威厳も無いな。

 ヨセフの様に、フレンドリーに、接してくる。

 丁度、ソットとエミネのパーティーも、仕事を終わらせ、報告に来ていた様だ。

 顔を見合わせ、にっこり笑う。

「ジャショウ一同!ただ今、妖魔を駆逐し、帰投いたしました!」

「うんうん♪百を超える、大軍勢!もう君達、仮じゃ無いよねぇ。ソット君達も、エミネ君達も、よく頑張っているよ♪君達、少し、頑張り過ぎだよ?ここら辺の妖魔は、殆ど倒され、もう、仕事が無いよ♪本当、今年は、豊作だねぇ」

「国王陛下……。豊作と言うより、大豊作でしょう?」

「へぇ……。ロースが、そう褒めるなんて、やっぱり、この子達は、凄いねぇ」

「私は、本当の事しか言いません。アルゴス周辺は、過去、例に見ない、安定した治安を維持しております。その結果、民達もまた、ジャショウ君達、今年の勇者パーティーに、注目しているようです」

 ロースは目を細め、優しく俺達を見ながら、髭を摩る。

 ルキウスは、ニコニコ笑い、うんうんと頷く。

 そんな折、

「失礼します!国王陛下。インスモーンの、シャミラ王女が、謁見を求め、参りました。如何致しましょうか?」

「はて?会談の話は、聞かされていたが……。来月の話であったはずだぞ?どう言う訳だ?」

「い、いえ!ジャショウ様が、ニッサ村へと帰ると知り。シャミラ王女が、どうしても、ジャショウ様と、お会いしたいと」

「やれやれ……。ジャショウ君は、人気者だねぇ」

 ニコニコ笑う、ルキウスの顔を見て、俺は、肩をすくめる。

 すぐに、会談の場が設けられ、俺まで、同席する事と成る。

 まったくもって、面倒な話だ。

 インスモーンは、王女と、俺を先導した男。それに……!

 俺が、徹底的に、打ち負かした男か……。

 俺を見やると、一直線にやって来て、膝をつき、首を垂れる。

「我が名は、アモス・バイセルと言う!言い訳には成らぬが、多くの同胞を殺され、我は、どうかしていたのだ……。援軍に来て下さった……。いや!女子供に、手を上げようなどと!ジャショウ様の言う通り、武人にあるまじき行為だ!どうか、謝罪させて頂きたい!」

「いえ……。私も、少し、感情的になり過ぎました。あの時の、アモス様の怒りは、当然のモノです。どうか、頭をお上げください」

「ジャショウ殿……。我は、恥じ入るばかりだ!同じ武人として、共に戦えなかった事を、悔しく思うぞ!」

 アモスは、何度も頭を下げ、王女の横へと戻って行った。

 ちらちらと、俺を窺う、王女シャミラ。

 俺は、優しく、手を振ってやる。

 顔を赤らめ、嬉しそうに笑う。

 さてと……。

 会談が、始まる様だ。

 俺は、隅の方で、大人しくしていよう……。


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