インスモーンとの会談
「ジャショウ君、お帰り♪」
ルキウスの奴、もう、威厳も無いな。
ヨセフの様に、フレンドリーに、接してくる。
丁度、ソットとエミネのパーティーも、仕事を終わらせ、報告に来ていた様だ。
顔を見合わせ、にっこり笑う。
「ジャショウ一同!ただ今、妖魔を駆逐し、帰投いたしました!」
「うんうん♪百を超える、大軍勢!もう君達、仮じゃ無いよねぇ。ソット君達も、エミネ君達も、よく頑張っているよ♪君達、少し、頑張り過ぎだよ?ここら辺の妖魔は、殆ど倒され、もう、仕事が無いよ♪本当、今年は、豊作だねぇ」
「国王陛下……。豊作と言うより、大豊作でしょう?」
「へぇ……。ロースが、そう褒めるなんて、やっぱり、この子達は、凄いねぇ」
「私は、本当の事しか言いません。アルゴス周辺は、過去、例に見ない、安定した治安を維持しております。その結果、民達もまた、ジャショウ君達、今年の勇者パーティーに、注目しているようです」
ロースは目を細め、優しく俺達を見ながら、髭を摩る。
ルキウスは、ニコニコ笑い、うんうんと頷く。
そんな折、
「失礼します!国王陛下。インスモーンの、シャミラ王女が、謁見を求め、参りました。如何致しましょうか?」
「はて?会談の話は、聞かされていたが……。来月の話であったはずだぞ?どう言う訳だ?」
「い、いえ!ジャショウ様が、ニッサ村へと帰ると知り。シャミラ王女が、どうしても、ジャショウ様と、お会いしたいと」
「やれやれ……。ジャショウ君は、人気者だねぇ」
ニコニコ笑う、ルキウスの顔を見て、俺は、肩をすくめる。
すぐに、会談の場が設けられ、俺まで、同席する事と成る。
まったくもって、面倒な話だ。
インスモーンは、王女と、俺を先導した男。それに……!
俺が、徹底的に、打ち負かした男か……。
俺を見やると、一直線にやって来て、膝をつき、首を垂れる。
「我が名は、アモス・バイセルと言う!言い訳には成らぬが、多くの同胞を殺され、我は、どうかしていたのだ……。援軍に来て下さった……。いや!女子供に、手を上げようなどと!ジャショウ様の言う通り、武人にあるまじき行為だ!どうか、謝罪させて頂きたい!」
「いえ……。私も、少し、感情的になり過ぎました。あの時の、アモス様の怒りは、当然のモノです。どうか、頭をお上げください」
「ジャショウ殿……。我は、恥じ入るばかりだ!同じ武人として、共に戦えなかった事を、悔しく思うぞ!」
アモスは、何度も頭を下げ、王女の横へと戻って行った。
ちらちらと、俺を窺う、王女シャミラ。
俺は、優しく、手を振ってやる。
顔を赤らめ、嬉しそうに笑う。
さてと……。
会談が、始まる様だ。
俺は、隅の方で、大人しくしていよう……。




