表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天翔雲流  作者: NOISE
現実と妄想の狭間で
1586/1794

現実

 一日目の訓練が終わり、皆、大はしゃぎだ。

 各々、習った事を披露し、知識を、共有する。

 魔法が使える、剣士が居たって良いじゃないか。

 聖女だけに、回復を、任せる必要も無い。

 前線に任せ、身を守る術を持たないなんて、ナンセンスだ。

 復習代わりに、互いに、新しい知識を、教え合い、自分一人では、気付かなかった疑問点を、指摘しあう。

 互いに互いの課題を作り。また、明日からも、厳しい訓練に臨む。

 恐らく、ソルト達は、驚くだろうなぁ。

 この子達は、既に、一人じゃ無い!

 互いに助け合い、補っている。

 この子達の、成長スピードは、大人達が思うモノを、遥かに超えている。

 二日目にして、彼等は、驚かされるだろう。

 俺は、ソルト達が、慌てる様を思い浮かべ、クスリと笑う。

 さて、明日に備えて、今日は、お開きとしましょうかねぇ……。



 訓練二日目……。

 勇者組は、まだ、二日目だと言うのに、エレズの所為で、大荒れだ。

 ストレッチを終わらせ、素振り千本。

 しかし、エレズは、頑なに、やろうとしない。

 俺達は、何時もの事だと、無視し、自分達の訓練に、集中する。

 今日は、素振りが終わると、本格的な、武器の講習を、する事と成った。

 剣や槍。弓や斧……。

 実践を想定して、あらゆる武器を、使いこなせる様に、ソルトが、実践を交えて、指導してゆく。

 今まで、座り込んでいたエレズが、ここぞとばかりに、しゃしゃり出て来る。

 また、訓練が、滅茶苦茶にされる……。

 俺達は、皆、そう思った。

 しかし、今まで、耐え続けていたソルトが、ここに来て、我慢の限界を、迎えてしまったのだ。

 前に出て来たエレズを、うざったそうに押しのけ、

「邪魔だ!見学は許すが、ジャショウ君達の訓練の、邪魔はするな!」

 エレズにとって、ソルトの対応は、予想外だったのだろう。

 今まで、何だかんだと言って、一応は、訓練に、参加させてもらっていた。

 そう、エレズだけは、思っていた。

 どこかで、そんなソルトに、甘えていたのだろう。

 エレズは、目を見開き、呆然とする。

 そんなエレズを、ソルトは、完全に無視し、

「済まないが、遅れを取り戻したい。ジャショウ君は、私と一緒に、教える側に成ってくれ。先ずは、剣と盾の、使い方を、説明するぞ」

 俺は、ソルトに頼まれ、実演の、相方を務める。

 盾の構え方、盾を使い、相手をひるます、バッシュの有効性。攻守一体の攻防を、俺とソルトは、実演してゆく。

 何だかんだ言って、ソルトと、こうして、剣を交えるのは、初めてか……。

 それでも、お互い、互いの行動が、手に取る様に分かる。

 俺とソルトは、自然と、笑みがこぼれる。

 自分達で言うのもなんだが、分かりやすかっただろう?

 ソットとエミネは、真剣な表情で、俺達を見ながら、大きく頷く。

 実演が終わると、二人とも、素早く、剣と盾を取り、向かい合う。

 やはり、中々、呑み込みが早いな。

 ソットとエミネは、上手く盾を使い、互角の勝負をしている。

 俺とソルトは、顔を見合わせ、にっこり笑う。

 そんな時……!

「馬鹿にするな!!」

 エレズが、般若の形相で、喚き始める。

 はぁ……。

 これでは、今回の訓練も、滅茶苦茶にされそうだな……。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ