本当に、帰れるんだろうか?
「さて、国王陛下。私の事は、一度置いておいて……。ニッサ村の、勇者パーティーの解散は、分かりました。それに伴い、ここに居る、ベルトラム達の処遇も、理解致しました。それでは、エレズの処遇は、如何致すつもりですか?」
「ああ、あれの処遇かぁ……。彼は、頑なに、勇者である事に、執着している。全ての責任は、ジャショウ君にあると、喚いていたが……。ソルトが出て来て、一喝したよ。それでもなお、勇者であると、主張している。今一度、ベルトラム君達を従え、活躍して見せると」
「お、お待ち下さい!俺……。いや、失礼しました!私達は、もう、エレズとは、パーティーを組む気はありません!もう、お気づきだとは思いますが。従えると言っているだけでも、分る筈です!仲間と言うモノを!仲間との絆の重要性を!彼は、理解していません!私達は、そんな人間と共に、戦いたくはありません!!」
ほう……。
ヤファとアデナも、強く頷いている。
この三人は、大きく成長したな。
国王陛下達も、目を細め、ベルトラム達を見つめている。
故に。
故にだ!
国王陛下達は、盛大な、ため息をつく。
「ジャショウ君……。君が、勇者であってくれれば、これほどの人材を、手放さなくて、良かったと言うのに……。ベルトラム君。君の意見は、もっともだ!故に、君達が、あの少年と共に、旅をする事は、二度と無い!既に、その事は、彼にも話してある。勇者として、活動したいのであれば、一人で活動するか。自力で、仲間を集めよと、言っておいた。念の為に、君達や、他の勇者パーティーには、ちょっかいを出すなと言ってね」
「ほ、本当ですか!ありがとうございます!」
ベルトラム達は、安堵の表情を浮かべ、喜び合う。
その姿を見て、国王陛下達は、益々、複雑な顔をする。
ここまで、仲間だった者達に、嫌われている勇者も、珍しいだろう。
さてと……。
エレズが、到着した事により、国の方の訓練が、三日後から、始まる。
エレズが、だらだらしている間に、随分と、鍛えてしまったからなぁ……。
取り敢えず、基本訓練は、三か月……。
それが終われば、俺は、ベルトラム達と、ニッサ村に、帰れるんだよな……?




