表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天翔雲流  作者: NOISE
喰らうは誰か……?
1510/1791

分からぬ故の過ちか……。

 合同会議とやらは、本当に、無意味なモノであった様だ。

 全員、欠席するつもりだったらしいが。俺以外の領主達の処には、日に何通も、書状が送られ。それでも断ると、屋敷にまで現れ、出席を、求められたそうだ。

 身分を忘れ、必死に頭を下げる彼等に、同情してしまったのだとか。

 取り敢えず、出席するだけは、したそうだが。

 結果は、最悪……。

 エネス地区の暴走を止める為、今こそ、手を取り合って、助け合う時だと。

 そのセリフを聞いた時、だれしも、来た事を、後悔したとか。

 長々と、俺の事を非難し。商業、工業に関しては、自分達が、管理するから、俺に惑わされず、任せて欲しいと。

 この時点で、アルブレッドは怒り、会議から、退出した。

 そのまま、他の統治者も、呆れかえり、アルブレッドを追う様に、去って行ってしまったそうだ。

 する気は無いが、擁護し様が無い。

 現状、彼等は、最悪な状況にある。

 俺一人を、悪者にする事によって、現状を、打破しようとしたのだろうが……。

 逆に、多くを、敵に回す結果と、成ってしまった。

 現在、エネス地区は、スターリーの街を牽引する、巨大な、組織と成っており。スターリーの街の、生命線だ。

 そして、それを束ねているのは、俺と言う存在。

 前回の様に、俺を、退かせてしまえば、各地区、大きな打撃を受けてしまう。

 その事実を、例の貴族達を除けば、皆、よく理解しているのだ。

 それを除いても、年末の合同会議で、無能をさらした、あの貴族達に、何を委ねると言うのだ?

 自分の地区すら、まともに統治出来ない癖に、他の地区にまで、干渉しようとは、おこがましい話だ。

 皆、怒りを通り越して、呆れている。

 やれやれ……。

 どうすれば、彼等は、理解出来るのだ?

 今、やるべき事は、自領の発展。

 スターリーの街全体で、何かを統括し、管理する仕事は、ヨセフ達の。国の為すべき事なのだから……。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ