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天翔雲流  作者: NOISE
喰らうは誰か……?
1504/1791

討ち入りでございます!

「ジャショウ様。討ち入りでございます」

「は?この気配は、シャーメルとボーキか?何を考えているのだ?あいつ等は……」

「さあ?既に、警察部隊と、アルカ騎士団が、鎮圧いたしました。如何致しましょうか?」

「はぁ……。徹底的に、潰すぞ!シャーメルとボーキには、虜囚服を着せ、市中を引き回す。その後、国王陛下と謁見だ」

「畏まりました……。ヨシカ様も、それで、よろしいでしょうか?」

 今日も、我が館に、視察に来ていたヨシカが、深いため息をつく。

「私としては、首を、斬り落としてやりたいのだがな……。兄上の方には、私の方から、事の顛末を、話しておく。ジャショウ君は、余り、過激な事を、やらないでくれ。直ぐに、衛兵を派遣する!これは、れっきとした、クーデターだ。国の方で、制裁を加える!!」

「はぁ……。馬鹿な奴等だ」

 俺は、軽い眩暈を覚え、嘆息を漏らす。

 エローラとアルサも、苦笑を零す。

 これで、馬鹿な貴族が、二人消えたな。

 ヨシカも、相当怒っていた。

 伯爵の座にありながら、潰されるな。あいつ等……。



 今、スターリーの街は、緊迫した状況にある。

 シャーメルとボーキの、暴挙の所為で、エネス地区が、アッカ地区とノワー地区に、復讐するのでは無いかと、囁かれているのだ。

 あの後、直ぐに、王宮騎士団が駆けつけ、囚人服を纏い、民達から、石を投げつけられていた、シャーメルとボーキを確保。

 襲撃に加わった者達は、既に、ボロボロの状態で、横たわっていた。

 それでも、怒りの冷め止まぬ、エネス地区の民達……。

 アッカ地区とノワー地区には、騎士が置かれ、バリケードが、敷かれている。

 まあ、ガッツ達が、その気に成れば、その様なモノは、全て、無意味なのだが……。

 本当に、頭が痛い……。

 こちらとしての、要求は二つ。

 今後、この様な事が、起こらない為に、シャーメルとボーキには、爵位を剥奪し後、私財を没収。

 アッカ地区とノワー地区には、然るべき統治者を建て、今後一切、エネス地区に、刃を向けない事。

 ガッツ達は、甘いと、怒っているが。これ以上、あの二地区を、追い詰めない方が良い。

 罰を受けるは、あの馬鹿伯爵達と、暴動に加わった者達だけで良い。

 暴動に加わった者達も、ガッツ達に、手酷くやられ、正直、普通の生活に、戻る事が出来ない。

 やれやれ……。

 俺が、ガッツ達を、抑えている内に、ヨセフ達よ。早く、納得する内容の刑罰を、提示してくれないかなぁ……?


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