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俺達の絆を繋ぐもの
エルカとトルカとアルカが、無邪気に、我が屋敷で、走り回る。
他の者達とも、打ち解けた様だ。
センカ達に手を引かれ、他の子達と、遊んでいるよ。
神も人も、関係無いな。
子は、かすがい。
妻はいないが、俺達の絆を、繋ぎ止めてくれている。
誠、可愛い、童達よ。
子供達は、一頻り遊び、
「パアパ!お腹空いた!」
「ジャショウ!ご飯!」
「お兄ちゃん、お腹……」
はぁ……。
可愛いのだが、忙しいな。
俺は、苦笑し、
「はいはい……。今日は、ハンバーグを、作ってやるからなぁ」
「「「ハンバーグ♪」」」
「アルナ!チーズのっけて♪」
「センカも!」
「ツクヨも!」
「分かった、分かった。今、作ってやるから、そう、慌てるな」
「エルカちゃん達も、チーズのっけてもらいなよ♪」
「凄く美味しい♪」
「うん♪とっても、美味しいよね♪」
エルカ達も、目を輝かす。
皆で、合唱する様に、
「「「チーズ♪チーズ♪」」」
「はいはい……。だから、ちょっと待ってなぁ……」
やれやれ……。
子供が増えて、賑やかに成ったが……。
これじゃあ、俺は、ゆっくり出来そうも無いなぁ……。




