神の神
人が、神を産む……。
この世界にも、遂に、第二世代の神が現れた……。
名も無き神々……。
ナビ子達の、分身だ。
至高神、エルカ……。
大地母神、トルカ……。
地霊神、アルカ……。
人は、あらゆるモノに、神を映し出す。
しかし、他の世界とは違い、ナビ子達、第一世代の神々は、俺と契りを結び、圧倒的な力を持つ。
決して、追いやられる事は無かった。
どんなに、信仰を集め、エルカ達が、強く成ろうと、その理は、覆す事が出来ない。
それでも、良い機会であったと言うべきか?
俺やナビ子達は、異神の侵攻に、手一杯だ。
俺は、三層目の天界を創り、エルカ達を、その世界へと導く。
まだ、幼い神……。
俺は、時間が出来ては、その神々を、優しく育ててやる。
オネショ癖の治らぬエルカ。
甘えん坊のトルカ。
やんちゃなアルカ。
俺を、父だと思い込み、今日も元気に、遊び回っている。
力の使い方を、教えてやらなくてはな。
今日も、三階層目の、天界へと赴く。
元気よく、駆け寄って来る三神。
「「「ジャショウお兄ちゃん♪」」」
「良い子にしていたかい?」
「「「うん♪」」」
やんちゃなアルカが、俺の背に飛び乗る。
エルカとトルカは、俺の両腕に。
じゃれる三神を、優しく宥め、
「今日は、万物の創造、管理を、しっかり、学ぼうなぁ」
「「「うん♪」」」
第二世代の神々は、俺が育てた!
と言うか、育てている途中だ。
力の使い方を教え、瘴気の、浄化の仕方を教える。
まあ、マーラ達のお陰で、瘴気の脅威は、取り除かれているのだが……。
もしも、俺が居なくなった事を考えると、覚えておく必要が有るからな。
三神は、一生懸命頑張り、上手く出来ると、俺に褒めろと、満面の笑顔でせがむ。
やれやれ……。
神の神に成ろうとは……。
まあ、可愛いから、別に良いか……。




