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天翔雲流  作者: NOISE
喰らうは誰か……?
1493/1794

五月蠅い、コバエ共……。

 ボーキ伯爵は……。

 あれは、駄目だな……。

 兎に角、エネス地区への、入出は、固く禁じられた。

 また、ある意味、先進的な政策は、多くの者から、不評を買い。多くの芸人達が、ボーキ伯爵の地区から去った。

 勿論、行先は、我がエネス地区へ。

 今と成っては、ボーキ伯爵の楽しみであった劇も、殆んど、見る事が出来なくなっていると聞く。

 俺は、この一連の出来事のお陰で、文化面で、有能な人材を、多く招き入れる事に成功した。

 ボーキ伯爵と対立し、多くの劇団を守った功績が、多くの芸能人に、評価されたのだ。

 名だたる劇団、芸能人達は、この恩義に報いる為に、我が下で、スターリーの文化を、発展させるのだと、頑張ってくれている。

 俺は、これに乗じ。シラフを始めとする、名だたる劇団の団長を集め、今後、この様な事に、振り回されない様に、組合を作る事を、助言する事とした。

 後は、シラフ達が、上手くやってくれるだろう。

 本当に、年が明けてから、せわしない。

 ヨセフが、馬鹿な貴族に、最後通告を叩き付けた所為で、彼等は、形振り構わず、暴走しているのだ。

 どうも、彼等は、勘違いしている様だ。

 結果=金……。

 自分の地区の発展に、考えが至らず。金を集める事に、執着している。

 その結果……。

 最も、発展しているエネス地区から、金を、搾り取ろうとしている様だ。

 今年も、鬱陶しいコバエが、俺達の周りを、飛び回っている。

 徹底的に、潰す必要が有るな。

 まず、エネス地区への、出入りを禁じ。奴等の地区から、住民を、多く引き抜く。

 可哀そうだが、奴等には、今年で、消えてもらう事としよう……。

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