今度は、芸能か……。
シャルル劇団の団長シラフが、憤怒の顔で、我が屋敷に、やってくる。
「ジャショウ様!!」
何時も温厚な、シラフ殿が、怒っているとは、今度は、何かあった?
シラフは、怒りに任せ、例の貴族の横暴を、一時間もの演説で、語り尽くす。
どうやら、貴族の一人が、演劇の伝統を守ると言う名目で、今後、演劇を行う際は、貴族に、税を払えと、言っているらしい。
ふざけた話だ。
シャルル劇団を始め、多くの劇団が、それに激怒。
俺に、それに反発する為、力を貸して欲しいと言うのだ。
奴等も、見境が無くなって来たな。
実に、面倒な話だ。
屋敷には、他の名だたる劇団長が、押しかけて来ている。
仕方が無い……。
「分かった……。その様な、横暴は、無視すれば良いが。シラフ殿達は、それでは、納得出来ないでしょう。明日!ヨセフ国王陛下と謁見し、貴族の横暴を訴え。今後、少なくとも、エネス地区で活動する劇団は、その貴族の前では、演技を披露しない!それで、どうでしょうか?」
「勿論です!幾ら、金を注ぎ込まれようと、あんな者の前で、私達の演技を、披露など、したくはありません!」
やれやれ……。
どうしたものか……?
この暴挙を、逆手にとって、また、有能な人材を、かき集めてやろうかねぇ……。




