表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天翔雲流  作者: NOISE
喰らうは誰か……?
1490/1793

大馬鹿野郎

 どう言う訳だ……?

 今までも、多かったが。今年になって、エネス地区への、入居希望者が、増大している。

 それも、ヨセフ達から、お叱りを受けた、貴族達の地区からだ。

 また、あの馬鹿共、何か、やらかしたのか?

 俺は、嘆息を漏らす……。

 面倒、この上ない。

 アルサとエローラは、苦笑している。

 どうやら、何か知っている様だ。

 アルサは、肩をすくめ、

「どうやら、あの貴族達、少々、結果を、急ぎ過ぎたようです」

「んあ?何を、やらかしたのだ?」

「簡単な話です。ヨセフ国王陛下の求める結果を、短絡的に、形で表そうと。新年早々、民達に、増税を強いたようです。それも、エネス地区に対抗し、同等以上の税金を、国に納める為、少々、強引なやり方で……」

「馬鹿なのか?あいつ等は……」

 俺は、アルサの話を聞き、眉を顰める。

 幾ら、違う地区だからと言って、民を虐げると言うのであれば、俺が、潰してしまうぞ?

 長年、俺と仕事をしてきたエローラは、俺の考えを見抜き、

「別に、ジャショウ君が、手を出す必要は、無い様ですよ?既に、民達は、暴動を起こし。一致団結した彼等は、必要以上の税金を、納めていないようです。ヨセフ国王陛下にも、直訴したそうです。まともな改革は行われず、税だけ奪い、民達を、苦しめていると」

「まだ、今年になって、一月も経っていないのに、悲惨な、状況だな。民の事も、ヨセフの事も、甘く見過ぎだ。さて、奴等は、どうするつもりかな?」

「さあ?商業、工業では、彼等が、幾ら、知恵を振り絞っても、結果を出す事が出来ぬと、諦めたようです」

「何も、やらぬ前からか?何をするにしても、満足する結果が出るまでには、時間がかかろう。奴等は、その事が、理解出来ないと言うのか?」

「出来ないのでしょうねぇ……。それ故に、手っ取り早く、増税し。金と言う形で、結果を出そうとしたようです」

「馬鹿だな……」

「ええ、まったくもって、大馬鹿です。本物の馬鹿です!」

 まったく……。

 目障りな連中だ。

 奴等が、何かする度に、しわ寄せが、こっちに来る。

 さて……。

 今度は、何を、やらかそうと言うのだ?

 やれやれ……。

 本当、迷惑な、連中だよ……。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ