喰らうは誰か……?
館へと帰還……。
子供達が、大はしゃぎで、遊んでいるなぁ……。
我が館は、通常運転っと……。
その中には、セナも、
「あう!パーチ―まで、ジャショウのお家に泊まる!アルナ達と、いっぱい遊ぶ!」
まあ、セナだけなら、別に構わぬが……。
ヨルムとフィールも、風呂から上がって、子供達を見守りながら、酒を、一杯やっている。
貴方達も、泊まって行くのですね?
はい……。
別に、構わないんですけどね。
世界そのものの危機も、この子達の前では、どうでも良くなる。
ホレスの、最後の悪あがきも、俺に似た力を持つ適合者が、たったの十三体。
その内、四体は、既に、吸収してしまっている。
今更であろう。
まあ、警戒は解かず、αの言う通り、慢心は捨てよう。
奴等は、俺に近しき狂気。
善悪を超越した、無形の狂気なのだから。
次、相まみえる時、奴等が、どんな姿で、どんな狂気を纏い、現れるか、見当がつかない。
喰らうは、誰か……?
今の、この世界は、一人の狂人が、絶対を壊した、狂気の世界……。
理の喪失に、時間軸の浸食……。
始まりが生まれたが故に、時間の概念の外に居た、朧と言う存在が、我が一部と成り、終わりを定められた。
俺は、覚悟を決めなくてはならない。
いずれ、超越者の使命を果たし。時間と言う概念から逸脱し、矛盾を、肯定しなくてはならないのだ。
しかし、今は……。
人と言う存在の中で、時間に束縛され、あの化け物達と、闘わなくてはならない。
故に、絶対は、存在しない。
誰が喰われ。誰が、生き残るか……?
さて……。
俺達は、新たなるステージで、狂人達と、踊り狂い。新たなる理を、構築しなくては、成らないのだな……。




