表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天翔雲流  作者: NOISE
喰らうは誰か……?
1483/1794

敵わねえなぁ……。

「ジャショウ、お主、何に成ったのだ……?」

 ギルム師匠達は、顔面蒼白、眼を開いて、俺を、凝視する。

 俺を、恐れるか……?

 俺は、儚げに笑い、

「さあ?何者でも無くなった……。説明のしようがありません。恐ろしいですか……?」

 恐れられると思っていた……。

 しかし……。

 今一度、ギルム師匠達の顔を見た時、その顔は、子が、親を見失い、その背を見つけた時の様に、安堵の様な表情で、俺を、見詰めていた。

 ギルム師匠達の頬に、涙が伝う……。

 笑い、泣いて、俺を、抱きしめた。

「ジャショウよ!修行じゃ!!儂等の全力を、受けて貰うぞ!!」

「我が必殺を、お主にぶつけてやる!!」

「あらぁん、たぎっちゃう♪」

 この爺さん達は、神よりも、イカレているな。

 こんな、俺を、受け入れてくれるとは……!

 ギルム師匠達は、笑っていた……。

 ラブスも混ざり、四人は、俺と闘い、闘い、闘い続け。

 全ての力をぶつけ、笑っているのだ。

 他の者達から見れば、何時もの風景……。

 しかし、俺達五人にとっては、まったく違う、幻想とも言える、美しき風景……。

 魂と魂が、ぶつかり合う。

 まったく……。

 とんでもない人達を、師匠にしてしまったよ……。

 数多の世界を、創造した俺を、受け止めてくれるなんてよぉ……。

 まったく……。

 どんな存在になっても、この人達には、敵う気がしねえなぁ……。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ