未来の英雄達
子羊の嘶き亭に、レイブ達を、迎えに行った。
ツクヨとセンカも、預けていたのだ。
アルナも交えて、四人で、仲良く遊んでいる。
ついでに、ギルム師匠達に、散々しごかれている、マヤ達も連れて帰る。
ブウ垂れる、三人……。
マヤ達は、登龍どころか、天龍まで、教わっている様だ。
ニーナも、どんな時でも、身を守れる様にと、ギルム師匠に、体術を学んでいるんだとか……。
ボロボロの三人……。
センカ達が、心配そうに、
「お姉ちゃん達、大丈夫?」
こんな、小さな子達に、心配されて、マヤ達は、照れ臭そうに笑う。
「センカちゃん達、ありがとう」
「鬼みたいな、ジジイ達だが、あたし達は、負けないぜ♪」
「ありがとう……。でもね。私達は、強く成れてうれしいの。センカちゃん達も、何時か、この気持ちが、分かる様に成る筈だわ」
「うん♪アルナ達も、ギルムお爺ちゃん達に、色んな事を、教えてもらうの♪」
「センカも強く成る!」
「ツクヨも!」
皆、良い子で、強い子達だ……。
アルブレッド達は、未来を担う、若人達の成長に、目を細める。
レイブが、目を輝かせ、
「お父さん!僕も、ギルムお爺ちゃん達から、武術を習いたい!」
「レイブもか……?ああ!お父さんも、頼んでやるから、もう少し、大きく成ったら、修行をつけてもらうと良い」
「うん♪」
大喜びで、飛び跳ねる四人。
その後ろには……!
「うむ!良い心がけじゃな!」
「ふっ……。この子達に、英才教育を施すのも、悪くは無いな!」
「あらぁん?この歳で、自分達から、教えを乞うなんて、将来有望だわぁ♪」
ギルム師匠達……。
やはり、ついて来ていたか。
アルナ達が、目を輝かす。
「アルナも強く成れる?」
「センカも!」
「ツクヨも!」
「ぼ、僕も!」
「勿論じゃ!たっぷり、鍛えてやるぞ!」
子供達が、ギルム師匠達にじゃれつく。
ギルム師匠達は、好々爺の様に笑い、
「お主達、雁首揃えて、これから宴会か?」
「儂等も、混ぜろ!」
「何度も言っているでしょぉ?楽しい事をやるのなら、私達に、言わないとぉ♪」
「は、ははは……」
何時まで経っても、この人達には、敵わねえなぁ……。




