人と闘うと言う事……。
我が身を振り絞り、少し、頑張り過ぎたか……?
ネガレカ殿の世界で、大幅にパワーアップした俺は、溢れ上がる力で、雑務を片付けてゆく。
スターリー初の、大型総合病院を創り、多くの医学者、及び、医学生を、招き入れる。
漸く、一息つける……。
エステール学園へと赴き、
「アイカ達、調子はどうだ?」
「あっ!ジャショウさん!私達は、何時も通りですけど、どうしたのですか?」
「最近の、ジャショウっち、気合入れ過ぎ」
「んあ?何時も通りだと、思うんだがなぁ?気合が入っている様に見えるか?」
「あ、ああ。私達の目からも、最近のジャショウ殿は、急激に、パワーアップしている様に見えるぞ」
「そうねぇ……。最初から、追いつけるような力じゃ無かったけど、それとは、比較に成らないほど、強く成ってるわぁ」
「まあ、ちょっと、色々あったからな……。お前達の方は、焦らず、強く成ってゆけば良い」
調子を取り戻そうと、気合を入れていたが……。
逆に、力の加減を、見誤っていたか。
誤って、力を、暴走させるところであった。
少し、時間に余裕が出来たから、アイカ達の修行に、付き合ってやる。
鍛錬は、怠っていない様だな。
中々の、太刀筋だ。
その上、連携も、しっかり取れている。
良いかな、良いかな。
俺の、最後の一太刀!
剣風が、アイカ達を、軽々と討ち払う。
「「「きゃあ!!」」」
怪我はさせなかったが、少し、やり過ぎてしまったか?
力の加減が難しい。
「済まない!大丈夫だったか?」
「は、はい」
アイカ達を、優しく立たせてやる。
やはり、早い段階で、力の加減を、調節しなくては……。
中々、難しいものだ。
人と闘うと言う事は、俺にとって、最大の、試練なのかもしれぬな……。




