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天翔雲流  作者: NOISE
こうして世界は、光に包まれた
1447/1794

重荷……。

 失った信用と言うモノは、簡単に、取り戻す事は出来ぬ……。

 バーサス国の動乱……。

 王位を巡って、元国王ラフナトと、エルケットが、諸国を巻き込み、激しく争う事となる。

 まあ、勝敗は、決まっているし。ラフナトの後援国である、ニカイア国は、巻き込まれる形で、余り、この争いに、乗り気では無い。

 魔王領より、遠く離れた、バーサス国ですら、魔族の蹂躙にあったのだから、自国の防衛に、力を注ぎたいのだろう。

 その上、エルケットを支持する者は、内外に、多く存在する。

 また、エルバート国を始めとする、諸外国は、エルケットを王と認め、交易を、始めているからだ。

 ここで、ラフナトを支持し、バーサス国を攻めれば、多くの国を、敵に回す。

 特に、隣国である、レーザル聖帝国は、ニカイア国の行動によっては、攻め込んでくる事と成ろう。

 故に、ニカイア国は慎重に、この騒動と、元バーサス国の王族を、監視している様だ。

 ニカイア国とて、何の見返りも無く、隣国の王族を、預かったりなど、する筈も無く。

 勿論、打算があった。

 ラフナトが、王に返り咲いた暁には、自国優位の条件で、貿易を再開するつもりだったのだろう。

 しかし、ニカイア国の力では、魔族に対抗出来ず。結局、アルバート国の軍事力を以て、バーサス国の平安は、取り戻されたのだ。

 今後の情勢を鑑みるに、強固な手段に、出る訳にはいかない。

 故に、慎重に慎重を重ね、話し合いと言う形で、決着を付けようとした。

 勿論、ラフナトの、王位復活は、絶望的だろう。

 正直、ニカイア国にとって、ラフナト一族は、重荷でしかない。

 もう少し、ハッキリと言えば、邪魔な存在なのだ。

 しかし、ラフナト達は、分かっているのだろうか?

 バーサス国に戻ったとしても、付き従うものは居らず。恐らく、今回の虐殺の罪を問われる事と成ろう。

 はたして、どうやって、決着をつけるつもりなのだろうか……?


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