狩りと言う名の開放
バーサス動乱記……。
国土の、70%を、魔族に侵され、ほぼ、壊滅状態。
戦況は、絶望的だ……。
それとは対照的に、オールド帝国を始めとする三国は、ポメット達の活躍により、魔族の侵攻を阻止。
魔族との均衡は、保たれる事と成った。
そうなれば、目を向けなければならないのは、バーサス国の現状。
バーサス国国王、ラフトナの愚行は、広く、バーサス国の民も、知る事と成った。
魔族侵攻に合わせて、レジスタンスが結成され、反乱の狼煙が上がる。
それにより、国王、ラフトナを始め、王族達は、守るべき民を捨て、隣国、ニカイア国へ亡命する事と成った。
状況は、最悪だ。
すぐさま、ポメット達の帰還に合わせ、俺達が、旗印と成り、バーサス国の解放に向かう。
充満する瘴気……。
跋扈する、魔物達……。
正に、地獄絵を彷彿とさせる、ありさまだ。
我等の援軍に対し、
「エルバート国の援軍だ!」
「神は、我等を、見放していなかったのか!」
民達から、歓声が上がる。
俺は、民達に仰がれ、天上へと浮かぶ。
トアの鎧を纏い、虹の翼を広げ、一気に、瘴気を浄化する!
力を失う魔物達……!
俺は、全てを喰らい、何事も無かったかの様に、大地に降り立つ。
「第一部隊から第六部隊!左翼より、魔物を掃討せよ!第七部隊から第十二部隊!右翼より、魔物を掃討せよ!残りの部隊は、待機!バーサスを、解放するぞ!!」
兵達の行進に、大地が揺れる!
さて、狩りを始めるとしようか……!




