表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天翔雲流  作者: NOISE
こうして世界は、光に包まれた
1438/1794

本来の君に戻り……。

 俺達の勉強会に、ネクスが、加わる様に成った。

「ネクス様。今度は、アーニャお嬢様達と、仲良くする様に言われたのですか?」

「いや……。私の意思だ。人は、一人で生きては行けぬのだろう?私は、この学園の、一生徒として、勉学に励みたい。ならば、必然的に、君達と、仲良くするのも、悪くは無いだろう?」

「ふふふ……。そうですね。共に、切磋琢磨致しましょう」

「よろしく頼む……。それから、ジャショウ殿の形成する、魔法陣が興味深い。これならば、魔力の消費を抑え、従来の威力以上の効力を、発揮する事が出来るな」

「まあ、私は、無駄な事が、嫌いですから。しかし、ネクス殿の魔法理論を考察すると、そちらの方でも、従来の魔力量だけで、攻撃呪文であれば、数倍の威力を、発揮できますね」

「見ただけで、分かってくれるか!従来の方法だと、魔法の発動に、余分な対価を払っているのだ!何故、他の者達が、その事実に気付かないのか、理解に苦しむ。しかし、ジャショウ殿は、分かってくれるか!」

「ええ。しかし、残念ですが、私は、感覚的に、魔法を使っていますので、こうやって、理論を説明出来るネクス殿の話を聞くと、羨ましく思います」

「ははは!私にも、ジャショウ殿に、羨ましがられる事が、有ったのだな!」

「ええ、自信を持って下さい!家のニーナなんて、目を輝かせっぱなしですよ。ニーナ!この理論を聞いて、君はどう思う?」

「ん!私は、自分の魔力量に、自信が有ったから、こう言う所まで、頭が回らなかった……。けど、この考えを基に、私の、オリジナル魔法も、まだ、改良の余地が有ると思う」

「賢者、ニーナ殿の、オリジナル魔法ですか!是非、私も、教えて頂きたい!」

 思ったより、ネクスが、この勉強会に馴染んでいる。

 作り物の、笑顔じゃ無い。

 新しい発見に喜び、無邪気に笑っている。

 そして、あのリムサに、勉強を教えていただけの事は有る。

 マヤやクレカを筆頭に、頭を悩ませ、一生懸命頑張る生徒に、丁寧に、勉強を教えてくれる。

 内向的と聞いていたが……。

 コイツ、結構良い奴だ。

 こうなると、早い段階で、ジェフィール達と、袂を分かった事は、ネクスにとって、プラスに働いているな。

 最初は、警戒していた生徒達も、親しく、ネクスと、談笑する様に成った。

 こうなると、本当、頼りになるなぁ。

 勉強などと、程遠い所に居たクレカも、メキメキと、頭角を現している。

 負けず嫌いで、頑張り屋だからな。

 教える側の人間が増えた事は、俺達にとって、何よりもありがたい。

 何だかんだ言って、この調子だと、あっと言う間に、一年間なんて、過ぎてしまうかもなぁ……。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ