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天翔雲流  作者: NOISE
魔王進軍
1413/1794

新たな火種

 フィリス三世が動く。

 暗部を使い、当時の事件の真相を、洗い直したのだ。当然、ロクプは黒。クレカの母が、ロスナー家から、運び出されたのは、多くの者が、見ていたのだからな。その上、ロスナー家からも、密告者が現れた。

 ロクプは慌てた……。

 慌てて申した事は、

「何か、勘違いが起こり、クナイト殿の妻が、自害したのは事実です。しかし、あれは、事故でして!」

「為らば何故、クナイトの名を貶め、財を奪った?見苦しいぞ、ロクプ!!」

「そ、それは、クナイト殿に、ご息女が居るとは知らず……」

「言い訳に、成っておらん!」

「そ、そうだ!そのご息女を、私が、手厚く保護すると言う事で」

「母親同様、手籠めにする気であろう?」

「それは、誤解と言うモノです!」

 見苦しい奴だ……。

 俺は、苛立ち気味に、

「おい!さっきから聞いていれば、見苦しい奴だな……。いい加減、罪を認めて、クナイトに代わり、クレカの、果し合いを受けたらどうなんだ?」

「貴様は何だ!?私は、女子供に、剣を向ける様な人間だと思うのか!!」

「あ?向けていたじゃねえか?往来のど真ん中でなぁ……」

「あれは、いきなり斬りかかられ、仕方が無く!」

「兵士に取り押さえさせ、服まで引き裂いてか?」

「そ、それは……」

「母親に似てとか、言っていたよなぁ」

「くっ……」

「もう、ネタは上がっているんだよ!クレカの母の様に、潔く、腹を斬れ!!」

 ロクプは俯き、肩を震わす。

 次、顔を上げた時、般若の形相に代わり、

「薄汚れていたが……。母親に似て、美しい女だったが……。諦めるとするか。漆黒の風よ!私を怒らせた事を、後悔するなよ?」

「俺の周りの者に、ちょっかい出してみろ?地獄以上の責め苦を、与えてやるぞ?魔王より先に、惨たらしく、殺してやるよ……!」

 こいつは、殺しておいた方が良いな……。

 イヴとリースと共に、警戒しておくとしようか……。


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