まあ、成るように成るさ
「じじょう~~!」
何かヤバイ!
オールド帝国に戻った、俺達の前に、涙やら鼻水やらで、ぐしゃぐしゃの顔のポメットが……。
俺の姿を見るなり、その、ぐしゃぐしゃの顔のまま、抱き着いて来る。
俺の服で、鼻をかむんじゃねえ。
やれやれ……。
世話のやける、連中だよ。
オールド帝国、円卓の間……。
殆んどの情報は、フィナとターナを通して、ネガレカから、聞いている様だが、俺からも、簡略的に、説明する。
魔王の力を、弱める事は出来たが、止めを刺すには、神剣を持った、勇者の力が必要である。
魔王の復活は、約一年後。それまでに、ポメット達は、力を付ける必要がある事。
まあ、大まかに、この二点だ。
これで漸く、人類にも、希望を見えた。
俺の役目も、大半を、終えたと言えよう。
泥沼の戦いに、終わりが見えて、漸く、フィリス三世達の顔にも、笑顔が浮かぶ。
ただ二人……。
ニーナとマヤの顔は、何故か浮かない。
会議が終わり、三人に成ると、
「あ、あの!」
マヤが、不安そうな顔で、俺の服を引っ張る。
ニーナも、一緒だ。
二人は、今にも泣きそうな顔で、
「あの……。ジャショウさんは、異世界人だって……」
「魔王が倒れた後、元の世界に還る……。それが、世界の摂理。でも!私達は……」
「その事か……」
俺も、この子達と、それなりの絆を、結んだと言う、自負がある。
別れる事が、嫌だと言ってくれるのか?
俺は、冗談っぽく、
「じゃあ、二人も、一緒に来るか?」
なんてな……。
彼女達にも、別れがたい、人達が居る。
これは、俺の我が儘……。
しかし、予想外に、二人は、目を輝かす。
俺に抱き着き、
「私、ジャショウさんと、ずっと、一緒が良いです!」
「私も、ジャショウと一緒が良い」
「へ?俺と一緒に、異世界に行くと言うのか?」
「「うん♪」」
「お、落ち着け!お前達にも、家族が居るだろう?」
「「ジャショウと一緒が良い!!」」
「お、おう……」
まあ、後、一年ある。
この子達の決意を見守り。後は、それに応じて、ネガレカに、要相談だな。
まあ、成る様にしか、成らないさ……。




