神は、理を超えて……。
ふへぇ……。
力が、沸き上がって来る。これが、俺の、新たな力か?
全ての者が、跪く。草花は芽吹き、大地が、復活する……。
これで、良かったのだろうか……?
「三公と呼ばれし、古の神々よ。良くぞ、今日まで、この世界を、守ってくれた。ネガレカ殿も、過ちを、繰り返すまい。汝等は、役目を終え、我が世界で、静かに暮らすが良い」
「我等を、受け入れると言うのですか……?」
古の神々が、初めて見せた、安堵の表情。俺は、大きく頷き、
「汝らの、同胞が待っている。案ずる事は無い。ゆっくり、その傷を、癒すと良い」
再び、古の神は、光に包まれる。もう、苦しむ必要は無いのだ。アルシファードで、その魂を、休め、清めよ……。
俺は、旅立つ三公を見送り、大地に降り立つ。
ふぅっと息を吐き、
「ガイル様!ここに、陣を敷きますよ」
「う、うむ。ジャショウよ、教えて欲しい。彼の者達は、何者であったのだ?」
「古の神、太古の神、世界を創造せし、始まりの神……。人の心が、ネガレカ様と言う神を、創造した時に、天の玉座から、落とされた、哀れな神々……。本来であれば、神々が、世界の瘴気を、浄化していた。しかし、ネガレカ様は、それを、怠ったのだ。それで、古き神々が、その身を穢し、瘴気を浄化しようとした……。人の負の心が、瘴気を産み続け、壊れかけてしまったのだよ。人が、全ての理を、壊してしまったのだ。これより先は、ネガレカ様を頂きに、世界を、創り変える必要が有るか……。しかし、それは、貴方達の仕事だ」
まあ、後は、ネガレカ達が、上手くやるだろう。
そんな事より、危惧しなくては成らない事は、三公が解放され、魔族が、本能のまま、暴走し始めた事だ。
予想通りの展開……。
魔族達が、大挙して、押し寄せてくる。
瘴気は、光を欲す。俺は、右手を振るい、理へと還す。全ては、俺の役目か。
しかし、この世界の理は、この世界の人に委ねよう。
俺はただ、この世界の生末を、見届けるだけの事だ……。




