表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天翔雲流  作者: NOISE
魔王進軍
1391/1794

ああ、出前があったら、頼みたい……。

 案外、どうにかなるモノだ。ログナールに突したファスナ。玉砕したかと思ったが、

「君達は、多くの苦難を乗り越える事と成ろう。その先で、平和が訪れた時、まだ、私を好きだと言ってくれるのなら、その想いに、応えよう」

 ファスナの心は、天へと昇って行ってしまった……。

 そして、現在……。

「ふへへへ……。マヤちゃん、私の事を、お母さんと呼んでも良いのだぞ?いや!呼んでくれ!ログナール様の愛に応える為に、私は、マヤちゃんの為なら、何だってするぞ!」

「い、一生、お幸せに……。余り、私に、近づかないで下さい!」

「照れる必要は無い!私達はもう、家族じゃ無いか!」

「ひいい!?」

 マヤは、俺の陰に隠れる。

 ニーナの方は、イーラが張り付き、

「お姉ちゃん♪きっと、この服、お姉ちゃんに、似合う筈だわ♪」

「私は、余り、こう言うのに、詳しくない。洋服は、このローブだけで良い……」

「そんな事言わないの!お揃いの服を買おうよ!たまに、取り換えっこして、着たりしてさぁ♪ふひひひ……」

 イーラの奴、吹っ切れて、シスコンを、拗らせてやがる。ニーナに、必要に抱き着き、頬ずりをしている。正直、ヤバい奴等だ。

 と言うより、何故、こいつ等は、俺達の、パーティーハウスに居る?

 三つ在った、客室は、二部屋占拠され、勇者パーティーの荷物が、運び込まれている。俺達の家に、住むつもりじゃ無いだろうな?

 ポメットは、さも当然の様に、

「師匠ぉ♪お風呂が沸いたよ♪背中流してあげるから、一緒に入ろう♪」

「お前等、さっさと帰れ!」

「ええ!?私達も、ここで暮らさせてよ!」

「良いから、帰れ!!」

 このままだと、俺達の貞操が危ない!勇者パーティーを、蜘蛛の子の様に、追い払う!

 精根尽き果てた、俺達……。

 夕食を、作る気にも成らない。

 俺達三人、盛大にため息をつき、

「夕食は、白狼亭に、食いに行くか……?」

 ああ……。

 出前が有ったら、頼みたい……。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ