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天翔雲流  作者: NOISE
神々の願い
1363/1794

急襲!!

「きゅ、急報!!魔王軍軍勢が、ギーラ教会を蹂躙し、我が王都、エネッサに進軍!!」

「「「何!?」」」

 青天の霹靂!

 ジョセフ司教は、真っ青な顔をする。

 フィリス三世は、深く息を吐き、

「敵の大将は誰だ?」

「はっ!魔王軍四天王が一人、風のイシュノヴァ!副官を務めるは、暴虐のゴッテスと思われます!イシュノヴァは、その機動力で、我等が背後、北より攻めて来ています!ゴッテスは、真っ直ぐと、南より進軍!!数からして、一撃離脱!勇者を狙っての、攻撃と思われます!!」

「そうか、分かった……。では、早速だが、勇者殿には、力を見せてもらおう!北門前に陣を張り、イシュノヴァを、見事倒してみせよ!」

「なっ!?ふざけるな!勝てる訳が無いだろう!?」

「勇者が戦わずして、誰が戦うのじゃ!!騎士団長よ!兵を集めて、勇者パーティーと共に、イシュノヴァの迎撃に当たれ!南門の方は、冒険者を集め、ジャショウを中心に、ゴッテスを倒すのだ!!」

 やれやれ……。

 急展開だな。

 恐らく、神剣の復活に、魔族が呼応したのだろう。

 本気で、勇者を殺す気だ。

 ガイアよ……。

 ここが、踏ん張り時だぞ……。



 砂塵が舞う……。

 大地を埋め尽くす、魔物の群れ……。

 俺は一人、先陣に立つ。

 いや、俺の横には、マヤが……。

 そして、グレイアックスや白銀の牙の、メンバー達が……!

「ジャショウ!お前の本気、見せてもらうぞ!」

 モグ達が、俺に注目する。

 俺は、優しく笑い、包帯を解く。

 空を舞う包帯……。

 俺は、宙に舞い、凶悪な笑みを浮かべる!

「下郎共が!!」

暴虐!!

 大地が、消失する!!

 さあて、一暴れするか!!

 魔族は、半数以上の兵を失い、尚も、襲い掛かる!

 俺は、次々と、敵を倒してゆく!

 奮起する、冒険者達!

 圧倒的優勢の中、

「我は、暴虐のゴッテス!我と闘う勇者はおるか!!」

 俺は、微笑を絶やさず、

「うん……。能書きは良い。かかって来いよ!」

「貴様!!」

 ゴッテスの鉄球が、俺を襲う!

ガッ!!

 それを片手で押え、

「まあまあだったよ……」

 驚愕に歪む、ゴッテスの顔。

 次の瞬間、その首は、宙に舞う。

 俺は、ゴッテスの首を掲げ、

「敵将ゴッテス、討ち取ったり!!」

「「「おおおお!!」」」

 まあ、こんなもんでしょう……。

 北の方は、勇者君、頑張っているかなぁ……。


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