表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天翔雲流  作者: NOISE
神々の願い
1354/1794

友……。

「お~い!カミーユ!猫じゃ無いんだから、そんな木の上で、いじけてるんじゃ無いぞ!」

「何しに来たんだよ!」

「王様に頼んで、カミーユと、友達に成らせてもらった!」

「僕と友達……?」

「おうよ!カミーユも、王族なら、王族の責務を果せ!俺と友達に成ろう!カミーユ!」

 カミーユが、俺を睨む……。

 真っ直ぐ見詰め、

「僕に取り入って、権力が欲しいのか?」

「何言ってんだ?お前」

 俺は、心底呆れる。

「取り入るなら、フィナ様だけで、十分だろう?そもそも、城に来るのも、面倒なんだ。俺の夢は、冒険者に成る事だ!王族の権力なんて、興味もねえよ!」

「そ、それもそうか……。じゃあ、何で?」

「昔の友達に、少し、似ているからかなぁ?それと、カミーユは、面白い奴だからな!」

「男の真似事をするから、笑っているのか?」

「はあ?冒険者には、女だって、剣を握って、戦う者も居るぞ?別に、珍しくもねえ!」

「じゃあ、じゃあ!」

「ごちゃごちゃ、五月蠅い奴だなぁ……。昨日の続きをするぞ!剣の稽古だ♪」

 カミーユが、やっと、木から降りてくる。

 もじもじとしながら、

「カミーユだ……」

「うん?」

「だから!僕の名前は、カミーユだ!」

「ああ、知っているぞ?さっきから、呼んでるじゃないか?」

「お前の名前を、聞いてない……」

「ああ、そう言う事か。俺の名前は、ジャショウと言う!よろしくな♪カミーユ!」

「ジャショウ……。分かった!今日は、負けないぞ!勝負だ!ジャショウ!」

「はいはい……。俺を、一歩でも動かせられれば、お前の勝ちだ。精々頑張んな」

 俺は、カミーユの頭を、クシャクシャに撫でまわす。

 やれやれ……。

 自分で言った事だが、これじゃあ、城に、通う必要が有るなぁ……。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ