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天翔雲流  作者: NOISE
神々の願い
1346/1794

白銀の牙7

 ワープ装置に乗る俺達……。

 覚悟は決めた。

 一瞬、無重力を感じ、何処かに着地する。

 最悪のパターンでは無かったな。

 テレポート先で、マグマに落ちたり、串刺しにされなかったのだから。

 俺は、声を上げて、喜ぼうとする、ロズワール達を、黙らせる。

 そして、周りに目を向けさせる。

「ひっ……!?」

 ヤーラが、小さな声で、悲鳴を上げる。

 そこには、多くの死体が、散乱していた。

 俺は、死体を確認し、

「何か、デカいモノが居るぞ……」

 小声で、全員に、注意を促す。

 死体の多くに、大きな爪痕が有ったのだ。

 ロズワール達も、それを確認する。

「デカいな……」

 俺は落ち着き、周りの気配を探る。

 成る程な……。

 死体の山々の中に、巨大な生物が……!

「ドラゴンか……」

 俺の呟きを聞き、ロズワールが、暴走する。

「ド、ドラゴン!?」

 その声は、眠れる獅子を起こすのに、十分すぎる声だった。

 山の一角が、大きく動き出す!

「ちっ!落ち着け!ドラゴンと言っても、最弱種の、グリーンドラゴンだ!倒せない敵じゃ無い!!俺が、注意を引く!その間に、ヤーラさんとメメカさんは、皆に、支援魔法を!!」

 勘弁してくれよ……。

 倒しちまえば、楽なんだがなぁ……。

 白銀の牙を思うと、ここで、ドラゴンを倒させ、自信を付けてもらわなくては。

 俺は、ロングソードを抜き、ドラゴンの鼻先を斬る!!

 咆哮を上げるドラゴン!

 真っ赤な瞳で、俺を睨む!

「さあ、良い子だ!一緒に、ダンスをしよう!」

 俺は、ドラゴンのブレスを躱し、その巨大な背に乗る。

 ドラゴンの翼の付け根を斬り、お膳立ては、こんな物で良いか?

 全員、万全の体制に成ったな。

 俺は、宙を舞い、ドラゴンの右目を斬りつける!

 そのまま着地し、落ち着いた表情で、

「ドラゴンの右目は、もう見えません!キスケさんは、その死角を狙って、攻撃して下さい!」

「任せとけ!」

「ゴットンさんは、後衛の守りを!!」

「おう!!」

「ロズワールさんは、キスケさんの攻撃で、ドラゴンの意識が、死角に集中する所を狙って、攻撃して下さい!」

「あ、ああ!」

「メメカさんは、ドラゴンが、腹を見せた所に、攻撃を!!」

「うん!分かった!」

「ヤーラさんは、何かあった時、直ぐに回復出来る様に、スタンバイしていて下さい!」

「分かりました。神の御加護を!」

 さてと……。

 俺は後方で、ゆっくりするか……。


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