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天翔雲流  作者: NOISE
神々の願い
1343/1794

白銀の牙4

 午後三時、ダンジョンへと到着……。

 俺は、キャンプの準備を、しようとするが……。

「ジャショウ君、何をしているのかな?」

 ロズワールが、俺に、問い掛ける。

 俺は、首を傾げ、

「もう、良い時間なので、キャンプの準備を……」

「キャンプの必要は無い!たかが、十階層、このまま、ダンジョン攻略をする!」

 何を言っているんだ?コイツ……。

 焦り過ぎて、周りが見えていない。

 俺は、真剣な顔で、

「お言葉ですが……。皆さん、体力を消耗しています!今日は、ここで一泊し、早朝から、ダンジョン攻略をしても、遅くは無いでしょう?」

「はぁ……。確かに君は、グレイアックスから借りた客人だ!だから、ある程度、黙認していたが……。君はあくまで、ただの雑用!このパーティーのリーダーは、私だ!口答えは、許さない!!」

 俺とロズワールは、睨み合う。

 モグ達が、特別だった訳か……。

 俺は、ふぅっと息を吐き、

「畏まりました……。どうぞ、ご自由に」

 再び、荷物を背負う。

 もう、知らん!

 ロズワールの、傲慢な態度に、他のメンバーが、眉を顰める。

 特に、ゴットンとヤーラとメメカは、露骨だ。

 キスケは、我関せず、

「さっさと、ダンジョン攻略、しちまおうぜ」

 ロズワールと共に、ダンジョンへと、入って行ってしまった……。

 ゴットン達は、俺の前に、

「済まない……。せめてお前だけは、無事に送り返す!」

「何考えているのでしょう?ロズワールは」

「どう考えても、ジャショウ君が正しい」

 はぁ……。

 どうしたものか……。

 俺は、苦笑し、

「いえ、俺が、出過ぎたまねを、してしまっただけです」

 まあ、十階層なら、大丈夫だろう……。

 早く、依頼をこなし、グレイアックスに、戻りたいなぁ……。


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