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天翔雲流  作者: NOISE
神々の願い
1341/1794

白銀の牙2

 やれやれ……。

 白銀の牙は、噂通り、険悪な雰囲気だ。

 ロズワールに、パーティーメンバーを、紹介されたが、二言三言喋って、黙ってしまった。

 戦士兼リーダー、ロズワール。

 重戦士兼副リーダー、ゴットン。

 シーフ、キスケ。

 魔法使い、メメカ。

 ヒーラー、ヤーラ。

 俺は、何時も通り、荷物を背負う。

 ロズワールは、慌て、

「ジャショウ君!余り、無理はしなくて、良いのだぞ」

「ありがとうございます。万が一、パーティーがばらばらに成った時を考え、皆さんには、最低限の荷物を、持って頂きますが、これ位の荷物は、私が持ちます!皆さんは、冒険に、専念して下さい」

「そ、そうか……」

 補給品を揃え、ダンジョンへと出発する。

 この冒険で、このパーティーに、今一度、絆が生まれると良いのだが……。



 さっさと前に進む、シーフのキスケ。

 それの続くは、ロズワール。

 重装備ながら、ゴットンは、俺の横を、黙々と歩く。

 ヤーラとメメカの女性陣は、遅れ始めているな……。

 大丈夫だろうか……?

 不意にゴットンが、

「済まないな……。君には、家のパーティーの事で、迷惑をかける」

「えっ!ああ、大丈夫ですよ。それより、少し兵站が、間延びしています。一旦、休憩を挟み、陣形を整えましょう」

「む?確かに、そうだな」

「申し訳ありません……。荷物持ちが、生意気言って……」

「いや、お前の言う通りだ。ロズワール!一旦、休憩しよう!」

「ん?ああ、そうだな……」

 ロズワールが、素直に肯定する。

 しかし、キスケは、頬を膨らませ、

「んだよ!ちんたら歩いていたら、日が沈んじまうぜ!」

 また、険悪な雰囲気に……。

 俺は、慌て、

「キスケさん!申し訳ありません!俺が少し、疲れてしまったので、皆様には、ご迷惑をおかけしますが、十五分ぐらい、休憩させて下さい」

「しゃあねえなぁ……」

 キスケは、仕方が無いかと言う風に、肩をすくめる。

 皆が、腰を下ろしたのを確認し、

「今、お茶の準備をしますね」

 俺は、何時も通り、魔法を駆使し、冷たい紅茶を作る。

 水分摂取に、塩分摂取。

 それと、甘い物が有れば、少しは、気持ちを落ち着けられるだろう。

 魔法を使い、それらを用意する俺に、白銀の牙のメンバーは、目を丸くする。

「ジャ、ジャショウ君……。君、魔法が使えるのかい?」

「え?ああ……。簡単な魔法でしたら……」

「そ、そうか……」

 もう慣れた……。

 驚く一同には、気にも留めず、タオルを冷やし、ロズワール達に渡す。

 後は……。

 兎に角、やれる事は、やっておくか……。


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