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探索の始まり
ダンジョン探索が始まる……。
三十階層の、上級ダンジョン……。
グレイアックスは、凄腕のパーティーらしい。
先頭を、シーフのマガンが。
中間を、俺とキズナとノエナが。
そして殿を、モグが務める。
危なげない戦闘。
あっさり、十階層まで行く。
敵は、ホブゴブリン程度か……。
こっから先は、オーガやトロルが、出現するらしい。
十階層は、セーフポイント。
皆、一息つく。
「ジャショウよ。荷物の方は、大丈夫か?」
「はい!まだまだ持てます!」
「そうか……。今回は、ニ十階層までを目指す!皆、気を抜くな!!」
「「「はい!」」」
たった四人の、精鋭パーティー。
なんて、頼もしいのだ。
十一、十二、十三、十四……。
順調に、階を進む。
しかし……。
「おっ!宝物発見♪」
マガンが、宝物へと、駆け寄って行く。
おかしい……。
歪んで見える……!
「マガンさん!それは、幻だ!」
「えっ!?」
俺達の居た部屋が、歪に歪む!
糞!
この部屋自体が、トラップだったんだ!
この感覚は……!
テレポート!
俺達は、時空の歪みに、呑み込まれるのであった……。




