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天翔雲流  作者: NOISE
神々の願い
1327/1794

始まる、冒険記!

 さてと……。

 それじゃあ、冒険頑張りますか♪

 白狼亭に、三十分早く、到着する。

 予定時間より、少し早く来るのは、社会人としてのマナー!

 一番乗りだと思ったら、キズナとノエナが既に居た。

 二人は、満面の笑みで、手招きをする。

 俺は、駆け寄り、

「今日は、よろしくお願いします!」

「そんな、緊張しなくて良いよぉ♪取って食ったり、しないからさぁ♪」

「そうですよ♪ジャショウ君は、堂々としていれば良いんです」

 しばし、団らん。

 七時十分前に、モグが登場。

 俺の頭を、クシャクシャに撫で、

「マガン以外は、揃ったか」

「マガンの事だから、何時も通りだと思うよぉ」

「しっかりして欲しいです……」

 何時も通り?

 それからしばらく、時間が流れる。

 遅い……。

 もう、七時半だぞ?

 八時に成る頃、漸く、

「わりぃ!寝坊した!」

 マガン登場。

 一時間遅れとは、何たる、剛の者。

 大あくびをしながら、俺の頭を撫で、

「ちゃんと来たか?お前は、遅刻しなかったのかよ?」

「マガンさん!ジャショウ君は、三十分前に、来ていましたよ!」

「何だ、お前ぇ?昨日は、豪遊しなかったのかよ?」

「あっ!昨日頂いたお金は、クルセット教会に、寄付しました。子供達、喜んでいました!ありがとうございます!」

「お、お前……」

 皆、俺を、まじまじと見る。

 何か、変な事を言ったか?

 モグは、コホンと、咳ばらいをし、

「取り敢えず、市場に行って、食料とポーションを買うぞ。それからジャショウ!これが、お前の装備と荷物だ!重いだろうが、頑張ってくれ!」

「はい!」

 レザーアーマーにロングソードか。

 荷物の方は、炊事道具にキャンプセット。

 大体、三十K位か。

 楽勝、楽勝♪

 俺は、装備を整え、荷物を背負う。

 キズナは、心配そうに、

「大丈夫?ジャショウ君」

「ん?大丈夫ですよ?この位でしたら……。まだまだ、余裕です♪」

「おっ!頼もしいねぇ、ジャショウ君♪ついでに、お兄さんも、おんぶしてもらおうか?」

「マガン、調子に乗らない!」

「いてててて!分かったから、耳を引っ張らないでくれ!ノエナ!」

 明るい、パーティーだ。

 アミューさんには、感謝しなくてはな。

 さてと……。

 いよいよ、冒険の始まりか……!


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