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天翔雲流  作者: NOISE
神々の願い
1323/1794

まあ、好きだから、別に良いのだが……。

 薄口のスープと、カチカチのパン。

 確かにこれじゃあ、あの子達が、イライラするのも、仕方が無いのかもなぁ。

 年長者達は、早々に食べ終え、毒づきながら、出て行ってしまった。

 俺は、小さな子達に、食事を食べさせてやる。

 固いパンを、少しでも、食べやすくする為、スープに浸し、口元へと運ぶ。

 失礼だが、こんな料理に、子供達は、無邪気に喜んでいる。

 何とか、金を稼がないとな。

 一時とは言え、宿を提供してもらえるのだから。

 食事を食べ終え、トリナと並んで、食器を洗う。

 トリナは、ニコニコ笑い、

「ジャショウ君、疲れたでしょう?休んで良いのですよ?」

「いや、これ位、やらせて下さい」

「ジャショウ君は、良い子ですね♪」

「ははは……」

 中身は、良い子と呼べる、歳じゃ無いんだが……。

 食堂に戻れば、

「ジャショ!ジャショウ!」

 幼い子達が、俺を待っていた様だ。

 最年少の子を抱き上げ、

「どうした?子供は、寝る時間だぞ?」

「だって!ジャショウ、寝るとこ無いでしょ?べ、別にアンタが、どうしてもって言うなら、私が一緒に、寝てあげるわ!」

 ツンデレですか?

 他の子達も、俺の服を引っ張る。

 俺は苦笑し、

「大丈夫。俺は、礼拝堂で寝るからさ。皆は、気を使わなくて良いんだよ?」

「だ、駄目よ!風邪をひいちゃうわ!」

「ジャショ!一緒!ねんねする!」

「ははは……。分かった、分かった……。じゃあ、一緒に、寝かせてもらおうかな?」

「あい♪」

 やれやれ……。

 俺は、何処へ行っても、子供の面倒を、見なくちゃ成らないのだなぁ……。

 まあ、好きだから、別に良いのだが……。


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